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「第三紀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

第三紀の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
あ、ざっと百二十万年ぐらい前のくるみだよ。ごく新らしい方さ。ここは百二十万年前、第三紀のあとのころは海岸でね、この下からは貝がらも出る。いま川の流れているとこに....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
も今とちがってすべすべとしていた。ところが、こいつがいたのが二十万年ほどまえの、第三紀時代のちょうど中ごろなんだ。洪積層は、それから十万年もあとだよ。すると、後....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
かに人間の所産と考えられる物での最古の発見物は一〇万年前のものと推定されている。第三紀の終局後ヨーロッパの北部を襲った氷河期よりも前、またその経過中において既に....
河明り」より 著者:岡本かの子
のあるのを見て取った。慎しく語ろうと気をつけている言葉の端々に関東ローム層とか、第三紀層とかいう専門語が女学校程度の智識でない口慣れた滑らかさでうっかり洩れ出す....
地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
一端がすでに実現されかけたように見える。もしも丸の内の他の建物もだんだんに地底の第三紀層の堅固な基礎の上に樹立される日が来れば、自然に建物と建物の各層相互の交通....
銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
ん》ぐらい前のくるみだよ。ごく新しい方さ。ここは百二十|万年前《まんねんまえ》、第三紀《だいさんき》のあとのころは海岸《かいがん》でね、この下からは貝《かい》が....
海豹島」より 著者:久生十蘭
ーツク海にうかぶ絶海の孤島で、敷香から海上八十浬、長さ二百五十間、幅三十間、全島第三紀の岩層からなる、テーブル状の小さな岩山の四周を、寂然たる砂浜がとり巻いてい....
楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
をするということはない、必ず目的があるのだ。化石じゃなかったかな。ええと、どうか第三紀の人類に就《つ》いてお調べを願います、と、誰《たれ》か云ったようだ。いいや....
雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
に、「天下の絶勝、差切新道絵葉書」とあった看板をおもい出して、笑壺に入りながら、第三紀層の礫岩らしいのを叩いて通った。 またいくつか里をこえてゆくと、橋普請の....
イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
住《す》まない介殻《かいがら》の化石《かせき》が出ました。 そうしてみますと、第三紀の終り頃、それは或《あるい》は今から五、六十万年|或《あるい》は百万年を数....