第四階級[語句情報] »
第四階級
「第四階級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
第四階級の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
てはいけません。あのマッグに聞かせたら、さぞ大笑いに笑うでしょう。あなたの国でも
第四階級の娘たちは売笑婦になっているではありませんか? 職工の肉を食うことなどに....
「片信」より 著者:有島武郎
いものだ。かかる優越的な頼みを持っていながら、僕ははたして内外ともに無産に等しい
第四階級の多分の人々の感情にまではいりこむことができるだろうか。それを実感的にひ....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
。ここで私のいう労働者とは、社会問題の最も重要な位置を占むべき労働問題の対象たる
第四階級と称せられる人々をいうのだ。
第四階級のうち特に都会に生活している人々をい....
「想片」より 著者:有島武郎
うる立場は二つよりない。一つは第三階級に踏みとどまって、その生活者たるか、一つは
第四階級に投じて融け込もうと勉《つと》めるか。衝動の醇化ということが不可能である....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
はっきり認識するようになって来た。そして労働文学又は王、貴族、ブルジョアに対する
第四階級たる無産者の文学を求める
第四階級文学が提唱されはじめた。一九二一年(大正....
「激動の中を行く」より 著者:与謝野晶子
が甚だしくあって、思想的には急進派と保守派と無定見派、経済的には富豪と中産階級と
第四階級、政治的には官僚と、商工業者と労働者、こういう風に分離して、それが互に反....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
いって行ったに違いない(なぜかといえば、社会主義は単なる労働問題、またはいわゆる
第四階級の問題であるばかりでなく、主として無神論の問題である。無神論に現代的な肉....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
したローマが野蛮人の群れを取り扱ったと同じように、頽廃したフランス共和政府はこの
第四階級を取り扱っていた。ローマはもはや野蛮人らを国境外に掃蕩《そうとう》する力....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
を図ってやるのはいつも、真に強い者や真に偉大な者の仕事である。バラモン僧の会議は
第四階級の事件を取りあげる時に立派なものとなる。そしてここでは、その
第四階級の事....