笹の雪[語句情報] » 笹の雪

「笹の雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笹の雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
に行く人多く、大方は朝顔を入谷に見て不忍の蓮をも賞し、忍川、あげだしさては鳥又、笹の雪と思い思いの家に朝茶の子すまし、早ければ道灌山を飛鳥山に出て、到る処に緑蔭....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
薪割りから水汲みと、越後から来た飯炊男《めしたきおとこ》のように実を運んでも、笹の雪、撓《しな》うと見せて肝腎なところへくるとポンと撥《は》ねかえす。美濃清も....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
打ち」淡々として一種の面白味あり。人は何だこんなものと通り過ぎるかも知れず。僕は笹の雪流な味を愛す。ただ学士の妻になり損なったものが百姓になって畠を打つほど零落....
ああ東京は食い倒れ」より 著者:古川緑波
かと思うと、戦前からの古い、有名な店々――ぼうずしやも、ももんぢや、豆腐料理の笹の雪、あい鴨のとり安、等々も、昔の通り流行っている。近くは、揚げ出しも復活した....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ひとり問いひとり答えて、一月寺の横門から、根岸|田圃を斜かいに切ッてゆく万吉。笹の雪から車坂の途中、幾つも駕屋を抜いて、タッタと元気な足を飛ばしていた。 「時....