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「笹巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笹巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
…」と、かすかな声で返事しなければならなかった。 電気行灯の灯の下に、竃河岸の笹巻の鮨が持出された。老父は一礼して引込んで行った。首の向きも直さず、濃く煙らし....
夜の靴」より 著者:横光利一
の久左衛門は前から、和尚の寺の釈迦堂へ遠近から来る参拝人に、本堂の横の小舎で汁と笹巻ちまきを売っていた。それが資本となり彼が財を成した原因である。それ故和尚にだ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
」 幸「あれは、お少い時分に一つお屋敷に居てお乳を上げたので」 由「お乳は松でも笹巻でも此方は構わねえ、彼りゃアもう確かに亭主はありませんよ、御婚礼は済みません....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
所や吉原などでは女たちが大騒ぎをする。 文化の前までは、江戸の市中には日本橋の笹巻鮨《ささまきずし》と小石川|諏訪町《すわちょう》の桑名屋《くわなや》の二軒の....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
夜さん、三千歳さん?」 「薄雲、高尾でございます。これでもそこらで、鮨を撮んで、笹巻の笹だけ袂へ入れて振込めば、立ちどころに仙台様。――庭の薄に風が当る。…… ....