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筆削
「筆削〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筆削の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
は行くまいか。それからまた、自分は六冊物の読本の原稿を持っている。これもあなたの
筆削《ひっさく》を受けて、しかるべき本屋から出版したい。――大体こんなことを書い....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
て斧鉞を加えた。その文の事を伝えて完からず、また間実に惇るものさえあるのは、この
筆削のためである。 建碑の事が畢ってから、渋江氏は台所町の邸を引き払って亀沢町....
「雨」より 著者:織田作之助
った。何のことはないまるで子供の使いで、社内でも、おい子供、原稿用紙だ、給仕、鉛
筆削れと、はっきり給仕扱いでまるで目の廻わるほどこき扱われた。一日で嫌気がさして....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
ある巧妙な構図が出来上って来た、そこで余輩もこれを賞めて、なおその原稿に詳細な加
筆削除を試みたり、附箋をしたりしてこれならばといって帰してやった、(この我輩書き....
「小刀の味」より 著者:高村光太郎
人ばかり居て彫刻家仲間に珍重されていた。切出の信親。丸刀の丸山。切出というのは鉛
筆削りなどに使う、斜に刃のついている形の小刀であり、丸刀というのは円い溝の形をし....