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「筆架〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

筆架の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
うち花の咲いた、葉のついた木瓜《ぼけ》を切って、面白く枝振《えだぶり》を作って、筆架《ひつか》をこしらえた事がある。それへ二銭五厘の水筆《すいひつ》を立てかけて....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
斜に筋を入れた岩壁は、両側にそそり立って、黒い門をしつらえたようである、その頭は筆架のように分れて、無数の尖った岩石が、空を刺している、その薄ッペラの崖壁にも、....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
まれて、集古目録の序に筆を揮ったことがあった。その返礼として鼠鬚筆数本と、銅緑の筆架と、好物の茶と、恵山泉の名水幾瓶とを歐陽修から贈って来たものだ。蔡襄はそれを....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、今まで自覚していなかった、我ながら惜しいものだ。時に……」 神尾主膳は、筆を筆架に置いて、投げ出すように、悪食家に向って言いました。 「徳川の天下も、いよい....