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筆箱
「筆箱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筆箱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
、半分夢のようにそこの蓋を揚げて見ました。そこには僕が考えていたとおり雑記帳や鉛
筆箱とまじって見覚えのある絵具箱がしまってありました。なんのためだか知らないが僕....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
が、おどろきはそれでとまらなかった。その怪しい顔はにわかに表情をかえた。眼が、
筆箱のように上下にのびた。口を開いた。それがまるで短冊のようだ。顔がずんずんのび....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
急に二階の書斎へかけあがった。かれは風呂敷包みを解いた、中から歴史や地理や図画や
筆箱などがでた、かれはそれらを一つ一つしらべると雑記帳の間から一封の手紙が落ちた....
「幼年時代」より 著者:堀辰雄
るのだか見ていないのだか分からない位にしていたが、そのとき彼女の千代紙を張った鉛
筆箱をあけるなり、誰にも気づかれないような素ばしっこさで、その中の短かい一本を私....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
その時、急に女の児達は走り去った。 「センセ、センセヤー」 がたがたと鞄の中で
筆箱がなった。子分は親分を捨てて行ったのだ。私は、もう金網を越える元気もなく悄然....
「日記」より 著者:宮本百合子
のを買ってしまう。 おねえさん 櫛、かんざし たけを 手袋 六十五 鉛
筆箱入り 会田 袋 はつ 襟 小林 しゃつ 国男さんその他....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
って行くと、真っ赤になってもじもじしていた女の子は不意に鞄をおさえて駈け出した。
筆箱のカチャカチャと鳴る音がいつまでも耳に残り、こんなことがあってから寿女は、途....