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「筆記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

筆記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
。…… 僕はこういう彼の話をかなり正確に写したつもりである。もしまただれか僕の筆記に飽き足りない人があるとすれば、東京市外××村のS精神病院を尋ねてみるがよい....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
「そうしてその仮定と云うのは、今君が挙げた加治木常樹《かちきつねき》城山籠城調査筆記とか、市来四郎《いちきしろう》日記とか云うものの記事を、間違のない事実だとす....
蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
めた後もわからなかった。 「それがふと思い出して見ると、三四年前にたった一度談話筆記に来た婦人記者なんだがね。」 「じゃ女の運転手だったの?」 「いや、勿論男な....
国貞えがく」より 著者:泉鏡花
かよ》われぬと言うのではない。科目は教師が黒板《ボオルド》に書いて教授するのを、筆記帳へ書取《かきと》って、事は足りたのであるが、皆《みんな》が持ってるから欲し....
地球盗難」より 著者:海野十三
六八か。……SS五〇二が四ポイント七九か。……」 博士は何か細かい数字を盛んに筆記した。 「よし、ありがとう。……こっちも今夜は可なり強勢なんだ。全体として、....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
。以下記するところは虫の言い草で決して僕の考えでない。僕はただ速記者として忠実に筆記するのみである。 三人の服装を見ると、ジラフのような小池が、上着にしては馬....
怪塔王」より 著者:海野十三
わんぞ。今日はだめだめ。帰ってくれ」 一彦が見ると、大尉は一生けんめいになにか筆記をしています。 意外な仕掛 1 「塩田大尉、そんなところで、....
」より 著者:池谷信三郎
ごく懇談的な自由な取調べや、智能調査、精神鑑定を行った。以下に書きつけられた会話筆記は、その中から適宜に取りだした断片的の覚書である。 問。被告は感情に何かひど....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
よれば鎌倉時代の一女性がT夫人の口を借り数年に亘って話たるものを淺野和三郎先生が筆記したのである。但し『T夫人の意識は奥の方に微かに残っている』から私の愚見に因....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
いるか否かは、興味ある研究課題である。私としては、その防止に全力を尽した。最初は筆記が遅く、肉眼で文字を見送る必要があったが、それでも、盛られた思想は、決して私....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
会に寄附され、今日も保存されてある。 ファラデーはタタムの講義をきくにつれて、筆記を取り、後で立派に清書して、節を切り、実験や器械の図をも入れ、索引を附して四....
雪柳」より 著者:泉鏡花
に、読んでいても、これは事実だと思われる。 ここにもう一条「怪談録」から大意を筆記したい事がある。 大森辺魔道の事 明和三年|弥生なかば――これは首尾の松の....
迷信解」より 著者:井上円了
奇物語』と題する書中に出ておる。また、祈祷者が神酒徳利に鰍をいれたる話は、『閑際筆記』に見えておる。多分その当時、民間にて評判されし出来事であろう。また、高等の....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
書生の雑用が閑になったからといって、殊にシゲシゲと遊びに来た。写字をしたり口授を筆記したりして私の仕事の手伝いをしていた。面胞だらけの小汚ない醜男で、口は重く気....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
板垣大佐の室に電灯がともっている。入って見ると、板垣大佐は昨日の私の講演の要点の筆記を整理しているのに驚いた。板垣大佐の数字に明るいのは兵要地誌班出身のためとの....