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「筆鋒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

筆鋒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
かと思うと、同時に壇上で、あの悲痛な呻き声が発せられたのです」 「なるほど貴方の筆鋒には、充分毒殺効果はあるでしょう」と法水は、むしろ皮肉な微笑を洩らして頷いた....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
《はばか》らず、時には国王の逆鱗《げきりん》に触れるほどの危きをも冒し、ますます筆鋒を鋭くして、死に至るまで実利主義のために進路の荊棘《けいきょく》を攘《はら》....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
するのが一番|褒《ほ》められる。世の中を見渡すに何らの責任ある位地におらず、単に筆鋒《ひっぽう》なり口先きで批評のみする人が一番評判がよい。今までこれといって局....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
勝、榎本の二氏に向《むかっ》て攻撃を試《こころ》みたるにあらず。謹《つつし》んで筆鋒《ひっぽう》を寛《かん》にして苛酷《かこく》の文字を用いず、以《もっ》てその....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
ちゃく》せんとするが如き工風《くふう》を運《めぐ》らすも、到底《とうてい》我輩の筆鋒を遁《のが》るるに路《みち》なきものと知るべし。 日本男子の内行不取締は、....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
えた自信とは、余輩を駆って臆面もなくこれを発表せしめたのであった。したがってその筆鋒は辛辣を極め、用語野卑にして文壇の礼義に戻るもの多く、為に甚だしく学界の顰蹙....
三国志」より 著者:吉川英治
の式微をいい、馬騰の非業の死を切々と弔い、曹操の悪逆や罪状を説くにきわめて峻烈な筆鋒をもってこれを糺し、そして馬超が嘆きをなぐさめかつ激励して、 ――貴君にとっ....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
の素粒子、毎日の近事片々、読売のよみうり寸評、産経の夕拾など)などそれぞれ独自な筆鋒で諷刺と諧謔のうちに快感のある論調をみせているが、とくに毎日の近事片々には、....