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等質
「等質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
等質の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「科学論」より 著者:戸坂潤
学であるのか判然としなかったが、その方法が自然科学的である限り(即ち対象を一様に
等質的に且つ個々の場合に就いてではないという意味に於て連続的に、取り扱う限り)、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
I〕)は吾々の空間表象に就いて、定位空間(orientierter Raum)と
等質空間(homogenen Raum)とを区別する。前者は自己を中心点として云....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
の類別が問題だったが、今度はその類別にも拘らず、両者の間の一種の同一性・平行性・
等質性・等々が大事だ。文芸(一般に芸術)の制作に於て、唯物論がどういう役目を持つ....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
発見する事も必ずしも不可能ならざるべし。すなわち従来普通に考うるごとく、弾性体を
等質なるものと考えず複雑なる組織体と考えて、その内部における弱点の分布の状況等に....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
ie の根本概念である。恰も空間曲率が計量幾何学の根本概念であるように)。第三の
等質的空間はまずK=0でなければならぬ。何となれば第一にかの orientier....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
空間の直観はその色々な内容規定を持つ筈である。例えば三次元性、直観性、連続性、
等質性、等方性など。併しこの問題は割合独立に取り扱うことが出来るからして、他の機....
「空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
rnie`res Pense'es, p. 55 f.〕)。 延長の次元は次に
等質性とかいう名辞を以て呼ばれる事態が発見されるのである。処が多くの人々の説明す....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
に用いた「各一方の矩形の高さが他方の矩形の面積に等しくなるように」という表現は、
等質を表現したものではない。しかしこの場合にはこの
等質を必ずしも必要としない。な....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
が国内に家畜が余計いたということはあり得ることであるが、しかし市場に齎らされる優
等質の肉が、過去のいずれの時代よりも現在の方が遥かに多いことは、疑いがあり得ない....
「うつす」より 著者:中井正一
ば象、形、容、態、型、式、跡、質、の漢字をあてるごとく、存在のものではなくして、
等質的に抽象されしその外輪、あるいはその外輪がほかのものに等値的に痕《のこ》せし....
「捨吉」より 著者:三好十郎
なくなつて ストンと俺は路上にころんだ おかしなことがおきた あたりの闇と自分と
等質になつて 目や鼻がむやみと涼しい…… 「どうした? ころんだかよ?」 少....