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等辺
「等辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
等辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
それは他のどこの港でも見られない――人間の頭ほどの太さの、整頓《せいとん》した、
等辺三角形の、握り飯を一つずつ、親方から受け取って、船室へ持って来ては食っていた....
「試験管」より 著者:寺田寅彦
するということが当時の自分にはうれしかったのである。 I氏の下側から見た鼻の二
等辺三角形の頂角を目測しながら自分がつい数日前に遭遇したある小事件を思い出すので....
「金属人間」より 著者:海野十三
さっきから蜂矢十六は、検事と博士を底辺《ていへん》の二頂点《にちょうてん》とする
等辺三角形の頂点の位置に腰をかけて、からだをかたくして聞いていたが、とつぜん博士....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
比して論じていた。 「そら、角度が同じければ辺が同じだろう」とひとりがいう。 「
等辺三角形は角度も相等しだ」と光一がいった。 チビ公に近いところにたむろした一....
「一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
....
「鴫突き」より 著者:寺田寅彦
年前にただ一度実見したきりなので記憶がはなはだたしかでないが、網を張った叉手の二
等辺三角形の両辺の長さが少なくも九尺くらいあり、柄竿の長さもほぼそのくらいあるか....
「エトナ」より 著者:野上豊一郎
う。 私たちはナポリから船で一夜を明かして、パレルモに上陸し、シチリアの島を不
等辺三角形に一周して、シラクーザから汽車でその海岸を北上してタオルミーナに着いた....
「パルテノン」より 著者:野上豊一郎
すばらしい浮彫の大作は東側と西側の正面《ファサード》の軒蛇腹を底辺とする横長い二
等辺三角形の破風に見出された。 以上は殿堂の外側の構造で、内側にも東の端と西の....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
なまたは有害な結果に無関心に、純粋の真理を追求していく所にある。だから幾何学が二
等辺三角形は二等角三角形であるとの命題を立言するとき、また天文学が遊星は太陽が中....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
ニヤとチェッコ・スロヴァキヤに挾まれた群小国の間にぽっちりと介在している。 不
等辺三角形をしたその国の央《なか》ほどのところを、青ペンキ色に塗られたダニューブ....
「地上」より 著者:島田清次郎
ームをもっていたが)は少しほころびたズボンのポケットに両手を突込み、短い両脚を二
等辺三角形に突張って、「体操教師の立場として運動会を催されないのは遺憾だ」と言っ....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
ざれば胃の腑の必ず鳴るをこらえるもおかしく同伴の男ははや十二分に参りて元からが不
等辺三角形の眼をたるませどうだ山村の好男子美しいところを御覧に供しようかねと撃て....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
くしてからの事であった。それから二人は時々ジョーンの事を話したり訊いたりして其処
等辺を散歩した。近所の町を散歩した。ずっと遠くまで歩き廻った。いくら遠くまで散歩....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
事情であるから、和算の問題には答術の誤ったものが、けだし少なくない。内田五観が二
等辺梯形内に容れたる楕円の四隅に四つの円を描いて、その直径が互いに比例することを....