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筋が違う
「筋が違う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筋が違うの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
で笑っていた。 「時に長さんどうしたもんだろう」 「そう」 「どうもこりゃ天から
筋が違うんだから、健ちゃんに話をするまでもなかろうと思うんだがね、私《わたし》ゃ....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
今度震災後特に眼に付いたのは、その売り物の価格が向上した事と、そのねらっている客
筋が違うことである。 毛皮売りは大道商人の中でも一番|高価《たか》いものを売る....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
…。ぬしさんこそ、小芳さんとやらに岡惚れしんすなえ」 「腰本黒鍬左衛門とはちと手
筋が違うわい。アハハ……。世の中にはまだ退屈払いがたんとあるのう。女共、気まぐれ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
た。はてなと思っていると、熊谷が後ろにまわって悲しんだ末、首を打った。盛衰記とは
筋が違うので変なことだと思った。それからあの平山ノ武者所が花道のうしろから大きな....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
は魔法があるようだ。どうもこればかりは嗅煙草や蝋燭というたようなわけのない話とは
筋が違うようじゃ」 こういって彼はコツコツ歩きまわりながら不機嫌そうに煙草をす....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
たがって彼らのある者は、百姓よりも身分のよいものと心得ていた。ただ彼らはいわゆる
筋が違うという理由から、普通民と婚を通じなかったので、世間からはまるで変ったもの....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
ありますが、単にそれのみでは、理窟にはまけても情が承知しません。そこになんだか「
筋が違う」のではないかとの疑いが心の底に遺って、表面上差別の撤廃が行われたとした....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ならぬと存じます。あるいはいわゆる部落の人々の言語に、世俗と違う訛りのあるのは、
筋が違う証拠だなどと、くだらぬことを考えている人々がかなり世間に多いのに驚かされ....