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箇条
「箇条〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箇条の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
の修学旅行があった。「午前六時三十分上野停車場前集合、同五十分発車……」こう云う
箇条が、学校から渡す謄写版《とうしゃばん》の刷物《すりもの》に書いてある。
当....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
が、陋《ろう》を極めている例として、自作の小説の一節が役人が賄賂《わいろ》をとる
箇条のあったために、改作を命ぜられた事実を挙《あ》げた。そうして、それにこんな批....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
読者が当時の状景を彷彿《ほうふつ》しようと思うなら、記録に残っている、これだけの
箇条から、魚の鱗《うろこ》のように眩《まばゆ》く日の光を照り返している海面と、船....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
引っ込まれた事、誰が幽霊に出逢って気絶したこと、誰が顔を引っ掻かれた事、およそ十
箇条をかぞえ立てた後に、彼はひと息ついた。 「一々洗い立てをしたら、まだ何かある....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ような空想的な仮定がたくさんに入っていることが分るであろう。まだこの外にも同様な
箇条を挙げればいくらも挙げられるのであるが、しかしそうしたところで別に大した興味....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
史学も、法医学や遺伝学と共通してはいるが……」
「なるほど、とかく法律家は、詩に
箇条を附けたがるからね」と法水は検事の皮肉に苦笑したが、「だが、例証がないことも....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
とりはこばれていた。 この方の鑑定委員は八名の中国人があたっていた。 取調の
箇条は五つあった。それは、いずれも日本通と自称する八名の中国人委員が、智恵をしぼ....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
「遠慮は要らないよ。」 悪むものは毛虫、と高らかに読上げよう、という事になる。
箇条の中に、最好、としたのがあり。 「この最好というのは。」 「当人が何より、い....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
、災難をのがれ易く候、云々 その文言は非常に丁寧にしたためてあって、別紙には十
箇条ほどの「やわら伝授の目録」というものが添えてあった。その伝授は、たとえば往来....
「百物語」より 著者:岡本綺堂
が多かった。実際そこには百人のあたま数が揃っていなかった。しかし物語の数だけは百
箇条を揃えなければならないというので、くじ引きの上で一人が三つ四つの話を受持つこ....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
アル。 サテ、コレカラソノ論証ヲシナケレバナラヌガ、アマリ十分ナ紙幅ガナイカラ
箇条書ニシゴク簡単ニ書ク。 一、ヒラガナノ活字ハソレ自身ガ美シクナイ。文字トシテ....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
ァン・ダインの『グリーン・マーダー・ケース』終り近くに羅列される重要ファクターの
箇条書から受ける感じと一寸似ているが、挑戦の面白味も一と際増して来るのと、読者の....
「父の怪談」より 著者:岡本綺堂
はこれぞというほどの心当たりもなかった。 しいて心あたりを探せば、前にあげた三
箇条に過ぎなかった。障子の外から父の部屋を窺ったのは何者であったか。縁側で母と摺....
「迷信解」より 著者:井上円了
。よって、余は多年このことを研究したりし廉をもって、『修身書』に示されたる迷信の
箇条を詳細に解釈し、多くの人に分かりやすきように説き明かしておきたいと思う。 ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
くは二日間特別に労力をとり、これによりて得るところのものを会に寄付すること、等の
箇条あり。 寺院には少年教会のほかに小児教会あり。小児の四、五歳より七、八歳に....