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箇条書
「箇条書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
箇条書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
成功」と云う雑誌を取り上げた。その初めに、成効の秘訣《ひけつ》というようなものが
箇条書にしてあったうちに、何でも猛進しなくってはいけないと云う一カ条と、ただ猛進....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、何やら認めていた検事は、法水を指招いて、卓上の紙片を示した。それには次のような
箇条書で、検事の質問が記されてあった。
一、法水は大階段の上で、常態ではとうて....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
れた紙数は後三枚しか残っていないから、同人雑誌『愛の本』においおい書くことにして
箇条書きのように簡単に書き列ねておく。 一、文化の吸収、文献の研究に対する情熱....
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
るように勇吉は骨折ってこしらえた。すべてがかれの思うように行った。かれは使用法を
箇条書きにして書いて見たりした。 「旨い、旨い。これで出来た。」 かれは喜ばし....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
めいた眼色が動きかけたのに、わたしは自分で気がついて、つとめて神妙にいった。 「
箇条書きでも宜しいんですの。」 「
箇条書きでもなんでも宜しい。はっきりした方がよ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
るべきこと。 ここでは説明するためにこういう形になったが、我々の店に何もこんな
箇条書が出来ているわけではない。規律はあっても店則がないのと同様、これは自ずと決....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ています。真剣に誠実に働いて、それが自然にこの三つの要素となったのであって、何も
箇条書にして実行したわけではなかろうが、私はこの一つ一つについて少し話して見まし....
「怪しの館」より 著者:国枝史郎
えば、一枚の張り紙に過ぎないのではあるが――だがその張り紙に書かれてある、四ツの
箇条書きを見た人は、非常に驚くに相違ない。 時計の真下、振子の下に、張り紙は張....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
アル。 サテ、コレカラソノ論証ヲシナケレバナラヌガ、アマリ十分ナ紙幅ガナイカラ
箇条書ニシゴク簡単ニ書ク。 一、ヒラガナノ活字ハソレ自身ガ美シクナイ。文字トシテ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、同じ大きさの額がかかっていた。しかし、それには、平仮名まじりの文章が四箇条ほど
箇条書きにしてあったので、さほど大きくは見えなかった。字もていねいだった。書体は....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
ァン・ダインの『グリーン・マーダー・ケース』終り近くに羅列される重要ファクターの
箇条書から受ける感じと一寸似ているが、挑戦の面白味も一と際増して来るのと、読者の....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
前説の不備を補い、またその誤りを正した場合も少くなかった。今その中の主なるものを
箇条書にして、余輩の法隆寺問題に関するその後の推移を記録しておきたい。 一、法隆....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
念頭に置くこととしよう。そして彼の『和歌秘伝抄』を見る。それは注意事項を幾条かの
箇条書にして、それに自己の解説を付したものであるが、そのはじめに、 心は新しきを....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
作る最適の条件を発見するためには、いろいろの実験をしなければならなかった。それを
箇条書にして書き出して見よう。 (1) 毛の乾燥度 毛は種類の如何《いかん》を....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
。そこで自分はまず説明の順序として、同君の丹精して並べ上げられたところを、簡単に
箇条書きにして左に紹介したい。これ実に同君の研究に対して敬意を表するの道であって....