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「箕作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

箕作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
近世の法理学にあるがゆえに、自ら権義の理を重んずるの傾きあり。吾輩は加藤弘之氏、箕作麟祥氏、津田真道氏をもって国権論法の巨擘となすに躊躇せず。この論派はその細目....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
注意をひいたのは、幕府で設けた蕃書調所なぞのすでに開かれていると聞くことだった。箕作阮甫、杉田成卿なぞの蘭学者を中心に、諸人所蔵の蕃書の翻訳がそこで始まっていた....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
しん》律などを基礎として立案したのであるが、伯は夙《つと》に泰西の法律に着目し、箕作麟祥《みつくりりんしょう》氏に命じてフランスの刑法法典を翻訳せしめ、これを編....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ていたんだ」 「江戸で、その時分の英学者は、どなたでしたかね」 「左様――蘭学で箕作阮甫《みつくりげんぽ》、佐久間象山《さくまぞうざん》などというところが大家だ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
りました。その随行としては杉浦愛蔵、保科《ほしな》俊太郎、渋沢篤太夫、高松凌雲、箕作《みづくり》貞一郎、山内元三郎らをはじめ、水戸、会津、唐津等から、それぞれの....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
と相談した結果「紳士閥」とした、というようなこと。「それにつけても明治初年から、箕作、福沢、中村などという諸先生が、権利とか義務とかいう訳語や、その他哲学、理化....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ルシカという島の十八世紀末におけるむずかしい立場、島内のありさま等よく分ります。箕作元八のナポレオン伝は傑作で辛辣でもあります。ナポレオンが不肖の弟たちを王にし....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は面白いと思っていまだに覚えている小説です。岩波文庫の四冊です。 北方の流星王箕作元八 スウェーデン史を読物風にかいたので、これは彼のナポレオン時代史を官本で....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
年前、六百年前、何々寺の尊だ秘仏だと巧みに売りさばくのである。 たまたま旅先で箕作りのベク助の器用な腕に目をつけた。これを雇入れて、生産力が倍加したが、五忘の....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
、それに常磐会選歌、次選歌、五人の選者の歌も出るのでした。 曙町の宅のお向いに箕作元八氏がいられましたが、夫人の光子様は小出氏のお弟子で、常磐会ではよく当選な....
慶応義塾の記」より 著者:福沢諭吉
けいき》し、降りて天保弘化の際にいたり、宇田川|榛斎《しんさい》父子、坪井信道、箕作|阮甫《げんぽ》、杉田|成卿《せいけい》兄弟および緒方洪庵等、接踵《せっしょ....
上野」より 著者:永井荷風
て内国勧業博覧会がこの公園に開催せられた。当時上野なる新公園の状況を記述するもの箕作秋坪の戯著小西湖佳話にまさるものはあるまい。 箕作秋坪は蘭学の大家である。....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
作を為し、栗及び蕨に和して之を食す。其他の食料は稗粉及山獣の肉等なり。 秋山は箕作村(信濃下高井郡)より山に入ること九里。平家の落人勝秀と云ふもの、上州草津よ....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
三十二番職人歌合」には、 庭掃 材木売 竹売 結桶師 火鉢売 糖粽売 地黄煎売箕作 樒売 菜売 鳥売 の三十二者の名を並べて、「こゝに我等三十余人、賤しき身....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
対象であるとの年来の考えを一層深くしたのであった。明治四十三年頃、韓国守備中に、箕作博士の『西洋史講話』を読んで植え付けられたこの点に関する興味が、不断に私の思....