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「管制〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

管制の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二月八日」より 著者:太宰治
い。 銭湯へ行く時には、道も明るかったのに、帰る時には、もう真っ暗だった。燈火管制なのだ。もうこれは、演習でないのだ。心の異様に引きしまるのを覚える。でも、こ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の夜、東京では、JOAKから、実に意外な臨時ニュースの放送があった。 警戒管制出ず! JOAKのある愛宕山は、東京の中心、丸の内を、僅かに南に寄ったとこ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
八時までとなったため、大混雑の由。 風呂屋はガラス張りの部分が大きく、夜の灯火管制がやれないためだというが、ひとくふうあってほしいものだ。 ◯うちの便所灯がつ....
恐竜島」より 著者:海野十三
った。この一千トンに足りないぼろ船は、団長セキストン伯爵の命令により、完全な灯火管制《とうかかんせい》をしているのだった。 「まちがいなくここなのかね。ねえ船長....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
橋にいあわせた幹部船員は、おどろいて、一等運転士の方を、ふりむいた。 「すぐ灯火管制にうつらねばなりませんが、こうだしぬけの警報では、ちょっと時間がかかりますが....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
の号令をかけた。 探照灯は消された。窓は、黒い布でふさがれた。たちどころに灯火管制ができあがった。やれやれと思った折しも、船の底にあたって、ごとんと、ぶきみな....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
┌─消防隊 │ │─燈火管制班 └消極的防空機関 ────│─偽装遮蔽班 (軍民協....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
行島へ攻めてきたということが、島内各部へ伝わると、上を下への大騒ぎとなった。灯火管制班が出動して電灯を次から次と消させてゆくが、なかなかうまくゆかない。 それ....
空襲警報」より 著者:海野十三
能登半島より、大井川に至る線より東の地域は、警戒警報が発令されました。直ちに警戒管制でございます。不用な灯火は消し、他の必要なる灯火は、屋外に灯がもれぬよう黒い....
社会時評」より 著者:戸坂潤
年のは念が入っていて、可なり強い風雨にも拘らず、東京川崎横浜の三都市は完全な燈火管制を実施し、高射砲の空砲の音までがラヂオで放送されたのであるが、そしてその合間....
風俗時評」より 著者:豊島与志雄
。実際、帝都の有様は平常とさほど変ってはいない。だがそれかといって、徹底的な灯火管制でもやれというのか。酒や煙草を全廃せよとでもいうのか。全部下駄ばきにでもなれ....
白痴」より 著者:坂口安吾
げて引下る仕組であり、乃至は玄関を探してうろつくうちに何者かの侵入を見破って警戒管制に入るという仕組でもあって、隣人は浮世の俗物どもを好んでいないのだ。この家は....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
に楽々と元へもどることができた。 そのときは無事であったが、すぐそのあとで燈火管制の道を歩いて、防空壕へ落ちてケガをし、一チョウラの洋服のズボンの膝を半分の余....
起ち上る大阪」より 著者:織田作之助
た、誰に気兼遠慮もいらんし、夜空襲がはいっても、身体|動かす世話はいらんし、燈火管制もいらんし、ほんま気楽で宜しあっせ」 そして、わては最後までこの大阪に踏み....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
し、これはみんなの加勢を受けるほうがよいと判断して、撮影室を出て行った。毎晩灯火管制で歩きなれた廊下ではあったが、二、三歩行くと、ぐにゃりとしたものにつまずいた....