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節
「節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
節の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
それはまあ格別《かくべつ》驚かずとも好《よ》い。が、その相手は何かと思えば、浪花
節語《なにわぶしかた》りの下《した》っ端《ぱ》なんだそうだ。君たちもこんな話を聞....
「河童」より 著者:芥川竜之介
するままになっていました。実際また僕の体《からだ》はろくに身動きもできないほど、
節々《ふしぶし》が痛んでいたのですから。
チャックは一日に二三度は必ず僕を診察....
「彼」より 著者:芥川竜之介
て候えども、万一貴下より御貸与《ごたいよ》の書籍もその中《うち》にまじり居り候|
節《せつ》は不悪《あしからず》御赦《おゆる》し下され度《たく》候《そうろう》。」....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ませんが、――実は近々《きんきん》に東京中が、森になるそうでございますから、その
節はどうか牧野同様、私も御宅へ御置き下さいまし。御願いと云うのはこれだけでござい....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
済にとっては、勿論、金無垢の煙管《きせる》一本の費用くらいは、何でもない。が、賀
節《がせつ》朔望《さくぼう》二十八日の登城《とじょう》の度に、必ず、それを一本ず....
「女」より 著者:芥川竜之介
、黒い南京玉《ナンキンだま》を想わせる眼、それから癩《らい》を病んだような、醜い
節々《ふしぶし》の硬《かた》まった脚、――蜘蛛はほとんど「悪」それ自身のように、....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
、射的《しやてき》に七円五十銭使ったこと、田舎芸者《いなかげいしゃ》のこと、安来
節《やすきぶし》芝居に驚いたこと、蕨狩《わらびが》りに行ったこと、消防の演習を見....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
思い出の中に、長蝋燭《ながろうそく》の光を見、伽羅《きゃら》の油の匂を嗅ぎ、加賀
節《かがぶし》の三味線の音《ね》を聞いた。いや、今十内が云った里げしきの「さすが....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
《ま》から、台所の板の間《ま》へ飛び出していた。台所には襷《たすき》がけの松が鰹
節《かつおぶし》の鉋《かんな》を鳴らしている。――その側を乱暴に通りぬけながら、....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
を持っている。同時に何人でもリアリストたらざる作家はない。」と云う意味を述べた一
節がある。現代の作家は彼の云う通り大抵この傾向があるのに相違ない。しかし現代の作....
「狂女」より 著者:秋田滋
。それは絶えて知るよしもなかった。 それから、夜となく昼となく雪が降りつづく季
節が来て、野も、森も、氷のような粉雪の屍衣のしたに埋もれてしまった。狼が家の戸口....
「初雪」より 著者:秋田滋
それぞれその価値があって、これがなかなか馬鹿にならないものであることを知った。季
節によって、卵の値段には幾サンチームかの上り下りがある。彼女にはその卵の値段にも....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る。 ファラデーはタタムの講義をきくにつれて、筆記を取り、後で立派に清書して、
節を切り、実験や器械の図をも入れ、索引を附して四冊とし、主人のリボーに献ずる由を....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
讃美歌をまたはじめようとしたが、からからに乾いた舌が上顎にくっついてしまった。一
節も歌えなかった。この執拗な道連れが不機嫌におし黙っているのは、なにか不可解で、....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
もの? 生きものとはなんであろう。そのもの自体の中に運動の原動力と、その運動を調
節する意志とを有する、魂があるもの。それは何ものにも係りを持たない。その足と大地....