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「節食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

節食の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
下から行こう。庄屋には庄屋の道があろう。」 と彼は思い直した。水垢離と、極度の節食と、時には滝にまで打たれに行った山籠りの新しい経験をもって、もう一度彼は馬籠....
石狩川」より 著者:本庄陸男
駅逓《えきてい》である。 彼らが駐《とどま》ることを許された川のあちら側には、節食節衣の生活がみじめな口をあげていた。川を渡ればこちらでは、官の補給が行きとど....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だから、百姓は、平生丹精してよく作り、丹念してそれを貯えて置くことじゃ。近ごろ、節食節食と言って、なるべく少し食えということを言って歩く奴もあるが、わしらがよう....
夢の図」より 著者:豊島与志雄
少量許された時、その喜びはどんなだろう。子供の病気は何よりも不自然であり、子供の節食は何よりもいたいたしい。重湯に御飯粒がいくつか浮いてるのを、持ってこられると....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にはたとい空腹で死んでも……。 彼は他の子供よりもいっそう強く、そういう残酷な節食に苦しんでいた。彼の強健な胃袋は拷問にかけられたがようだった。時とすると、そ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
飲み干していた。彼はかかる暴飲暴食には慣れなかったけれども、ことにそれは数週間の節食の後ではあったけれども、よくもち堪えることができて、人々が望んでるような滑稽....
お奈良さま」より 著者:坂口安吾
とが身にしみたのだ。とにかく、つとめてみることにしよう」 その翌日から幾分ずつ節食して一歩外へでると万人を敵に見立てて寸時もオナラの油断を怠らぬように努力した....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
行する1)。一方の場合における彼らの無思慮な大食と、他方の場合におけるその極端な節食は、人類の体躯に等しく有害である。従って彼らの気力はある季節には欠乏によって....
」より 著者:坂口安吾
そろそろ新学期も近づいたし、ランニングの猛練習もはじめなければならない。自然に節食したので適当に痩せたかも知れないから、今年こそ八百で念願の二分をきることがで....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
* この夏の猛暑のため、弱腸のぼく、ほとんど消化力を欠き、余りな節食を通したせいか、少々、原稿紙がかすんで見えたりし出したので、急に客を避けて、....