簾戸[語句情報] »
簾戸
「簾戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
簾戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あの顔」より 著者:林不忘
くら考えても、わかるはずがないのだった。お久美の意思が、そう固くきめられたとき、
簾戸《すど》があいて、庄吉の元気な顔が、茶の間へはいって来た。 若わかしい、恰....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
りでよく見かける女だった、ということに気がついたのである。 さて、さっきから、
簾戸一重へだてた茶の間に坐りこんで、聞き耳を立てていたお祖母さんに、店の話声が逐....
「挿話」より 著者:徳田秋声
などが、そこに現われた。表二階にも誰か一組客があって、芸者たちの出入りする姿が、
簾戸ごしに見られた。お絹もそこへ来て、万事の話がはずんでいた。 道太がやや疲労....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
その目の前へ、廉のような灯明りの縞がゆらゆらとうごいて。 「あ――もし」 と、
簾戸を立てた部屋の内から、 「森様じゃございませんか」 とお久良の影が透いて見....