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「籠の中の鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

籠の中の鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧主人」より 著者:島崎藤村
奥様の御返事でした。 変れば変るものです。奥様は御独《おひとり》で縁側に出て、籠の中の鳥のように東京の空を御眺めなさることもあり、長い御手紙を書きながら啜泣《....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
様な形ばかりのものだが、大小六つの門や枝折戸が出入口を固めて居る。己と籠を作って籠の中の鳥になって居るのが可笑しくもある。但花や果物を無暗に荒されたり、無遠慮な....
」より 著者:森鴎外
に消えてしまって、不断この男のどこかに潜んでいる、優しい心が表面に浮び出ている。籠の中の鳥は、籠の揺れるのを怯れてか、止まり木をしっかり攫んで、羽をすぼめるよう....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の種子も、それを感じてしきりにその光を浴びたがっています。その様子を、日蓮聖人は籠の中の鳥が、空飛ぶ鳥の鳴声を聞いて呼び交わそうとしている趣に譬え、禅家の方では....
三国志」より 著者:吉川英治
都にあるうちは、一日たりとも、無事に安んじていたことはない。許都にいた間の身は、籠の中の鳥、網の中の魚にもひとしい生命であった。もし、ひょッとでも曹操の気が変っ....
こども風土記」より 著者:柳田国男
列だが、「かごめ・かごめ」というのがやはりまた同じ遊びであった。 かごめ かごめ籠の中の鳥は いつ/\出やる 夜あけのばんに つるつるつーべった 或いは、 鶴と....