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籠もる
「籠もる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
籠もるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
入のものを買いたり。七十五円なり。 十一月二十七日 ◯夜来大雨。 ◯炬燵にて引
籠もる。 ◯「自警」編輯部の前川氏来、五回続きの連載探偵小説の執筆の依頼を受く。....
「縮図」より 著者:徳田秋声
もないのよ。結婚してしまえば、旦那さまや奥さまに愛せられて、自分々々の生活に立て
籠もるのよ。」 銀子に言われると、それもそうかと思うのであった。 玄関の喫煙....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
切りが迫って来ると、下宿の部屋からも姿を消して、近くにある静かな旅館の一室に立て
籠もることもあったが、ある時などは、どこを捜しても見つからないこともあった。庸三....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
。いや今日の支配者的文化の指導者達は、みずからそこまで引き上げ、そしてそこに立て
籠もるようになるに相違ない。 教学は時に宗教の形をとり、時に宗教から区別された....
「風博士」より 著者:坂口安吾
である。諸君はその時、実にあわただしい後悔と一緒に黄昏に似た沈黙がこの書斎に閉じ
籠もるのを認められるに相違ない。順って、このあわただしい風潮は、この部屋にある全....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ける。さすがは大御所秘蔵の名鳥、プッと胸を膨張ませ、肩を低く背後へ引く。気息充分
籠もると見て一度に颯と切って放す。と、あたかも投げられた飛礫か、甲乙なしに一団と....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
難い。しかし某の兵法をもってすれば陥落れることも容易である。一手は下野日光山に立
籠もることも肝要でござろう。華麗を極めた東照宮を焼き立てるのも一興じゃ」 それ....