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粉ミルク
「粉ミルク〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粉ミルクの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「たずねびと」より 著者:太宰治
ちゃにちゃして、とても嚥み込む事が出来ない有様になって来ました。下の男の子には、
粉ミルクをといてやっていたのですが、ミルクをとくにはお湯でないと具合がわるいので....
「私の感想」より 著者:宮本百合子
のことは男に分らないといったのは昔のことで、この頃の一般家庭の良人や父親は幼児の
粉ミルクのために、一束の干うどんのために、まったく実際上の骨折をしているのだし、....
「一九二五年より一九二七年一月まで」より 著者:宮本百合子
び出されては子供をフイリッポフにあずけて出てゆく。フイリッポフ貧しい中から子供に
粉ミルクをかってのませた。 「今ぐらいに暮して居れば、その子もらって育てたが、貧....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
の水をもかまわずぐいぐい飲んだと言います。上野ではしのばず池のあの泥くさりの水で
粉ミルクをといて乳のみ児にのませた婦人さえありました。 火はとうとうよく二日一....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
之助は健啖《けんたん》之助とつけるべきでありました。ああちゃんをみていると、年中
粉ミルクをかきまわしています。 十二月七日 十二月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛....