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「粗木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

粗木の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
成るものと思し召すか。家をつくり、塔を組む、番匠なんどとは事変りて、これは生なき粗木を削り、男、女、天人、夜叉、羅刹、ありとあらゆる善悪邪正のたましいを打ち込む....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
た、中々立派な好い家だ、至極面白い」 清「いえ、見苦しゅうございまして、此の通り粗木を以て拵えましたので、中々大夫さまなどがお入来と申すことは容易ならんことで、....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
粗木のテーブルの片隅に置かれてあるあぶら蝋燭の光りを頼りに、一人の男が書物に何か....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
か》の中からたくあんが半分ほど顔を出している。 船頭溜りのほうへ行って見ると、粗木《あらき》の膳棚の中に食べおわった五人分のめし茶碗が押しかさねられ、長い食卓....
肌色の月」より 著者:久生十蘭
しても、あたしはどこにいるんだろう」 掌で身体のまわりを撫でてみる。マトレスの粗木綿《デニム》のざらりとした感触。マトレスの下は冷え冷えとしたコンクリートの床....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
深く坐って、いかにも馴れきった四人の仕事ぶりを感嘆しながら眺めていた。 古びた粗木《しらき》の卓の上に、レトルトや、分析皿や、そのほか、さまざまな道具がならび....
人狼」より 著者:岡本綺堂
、その前の小さき棚には金属製のマリアの立像を祭りてあり。よき所に手作りとおぼしき粗木の床几のごとき腰かけ二脚と、おなじく方形のテーブル様の物あり。下のかたの壁に....