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粗造
「粗造〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粗造の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
案内を頼む。白樺の林の中を五六丁行くと、所謂お寺に来た。此はまた思い切って小さな
粗造な熊笹葺き、手際悪く張った壁の白樺|赤樺の皮は反っくりかえって居る。関翁を先....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
鼻をつまみ眼鏡ゆゝしく、父母干渉の弊害を説まくりて御異見の口に封蝋付玉いしを一日
粗造のブランディに腸|加答児起して閉口|頓首の折柄、昔風の思い付、気に入らぬか知....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いとして、その土饅頭を数えて行くと、いま掘りっ放しの穴がある。穴の傍らに、極めて
粗造《あらづく》りな棺箱が荒縄でからげられて、無雑作《むぞうさ》に押しころがされ....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
下に、箱のような、小さな、番小屋を建てて、そこに母様と二人で住んでいたので、橋は
粗造な、まるで、間に合せといったような拵え方、杭の上へ板を渡して竹を欄干にしたば....