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粗鬆
「粗鬆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
粗鬆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小浅間」より 著者:寺田寅彦
圧力の減った結果として次第に泡沫となって遊離して来る、従って内部が次第に海綿状に
粗鬆になると同時に膨張して外側の固結した皮殻に深い亀裂を生じたのではないかという....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
を与える光音香味の元子は丸くなめらかであり、不快に感ぜらるるものの元子は角があり
粗鬆であると考える。暑さと寒さの元子はいずれも刺がある。その刺のある様子がちがう....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
圧力の減った結果として次第に泡沫となって遊離して来る、従って内部が次第に海綿状に
粗鬆《そしょう》になると同時に膨脹して外側の固結した皮殻に深い亀裂を生じたのでは....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
皮の三層からなっているが、その外果皮には多数の油点がある。中果皮は外果皮に連なり
粗鬆質である。内果皮は薄いけれども組織が緊密で、いわゆるミカンの嚢の外膜をなして....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
しがごとし。南宗を学びしはその雅致多きを愛せしならん。南宗を脱せんとせしは南宗の
粗鬆《そしょう》なる筆法、狭隘《きょうあい》なる規模がよく自己の美想を現わすを得....