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「粘板岩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

粘板岩の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
、赤岩小舎の傍の赤沢、引きかえして霞沢山から押し出す黒沢というのは、炭質を含んだ粘板岩が、石版を砕いたように粉になっているもの。白沢はこれに反して、白く光る石英....
高山の雪」より 著者:小島烏水
結晶岩なる花崗石で、飛騨山脈の槍ヶ岳(三一八〇米突)は石英斑岩の硬石である。また粘板岩や砂岩のような比較的柔かいのは、最後まで残存して孤立することがむつかしいの....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
の河原にもあった、古楊にもあった、葛の裏葉にもついていたが、島々谷に入ると、黒い粘板岩にも熊笹の葉にもこすられていて、その大部分は風に吹かれ、雨に洗われるであろ....
泉ある家」より 著者:宮沢賢治
れ》かが屈《かが》んで何かしていた。見るとそこはきれいな泉《いずみ》になっていて粘板岩《ねんばんがん》の裂《さ》け目から水があくまで溢《あふ》れていた。 (一寸....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
の山人が木と共に下って来る。その人たちの歩む道が、砂の上岩の角に印を止めている。粘板岩というのであろう。薄く剥がれる黒い大きな岩を越えると、水際で、澄みわたった....