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「精励〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

精励の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ンが書き表わしているあらゆる文字を一々読みとることもできそうであった。もしも彼の精励恪勤に相応した報酬が与えられたとしたら、彼自身はびっくり仰天したことであろう....
党生活者」より 著者:小林多喜二
ない。 次の日須山は小さい紙片を持ってきた。 掲示 皆さんの勤勉精励によって、会社の仕事が非常に順調に運んでいることを皆さんと共に喜びたいと思い....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
機なきをすっかり知って、なめている態度がよく分る。しかし事実ゆえ仕方がない。忍耐精励、時を待つしかない。 気にしまいとすれどもきょうの吹雪かな ◯「富士」編....
死者の書」より 著者:折口信夫
を頂いて、石に囲われた家の中で、家の子どもを集め、氏人たちを召びつどえて、弓場に精励させ、棒術・大刀かきに出精させよう、と謂ったことを空想して居る。そうして年々....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
して誓願を立て、人並みすぐれて母思いの彼が訪ね来た母をも逢わずにかえし、あまりの精励のためについに血を吐いたほどであった。 十六歳のとき清澄山を下って鎌倉に遊....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
教的なものを教えられたらどうだったろう。二宮金次郎的の空気は私たちにはなかった。精励はあっても書を読む方のみで、わらじをつくる方はなかった。わらじを作ることを軽....
映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
予想される。だから映画館の経営者は決してびくびくすることなく安心して現在の業務に精励するがよろしい。 要するに映画はテレビと結びついたとき初めて十分なる普及力....
入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
て云う。国家のために入営するのは目出度いことであり、名誉なことであり、十分軍務に精励せられることを希望する、と。 若ものたちは、村から拵えてよこした木綿地の入....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
づきの人をさがし出し、この人を守り立てて主家再興に尽くしたというような、誠実と、精励をそなえた人であったそうでございます。家業柄、私の生まれ育ちましたのは、京都....
式部小路」より 著者:泉鏡花
近づくと見るや否や、フイと消えた、垣越のその後姿。ちらちらと見えでもするか。刻苦精励、およそ数千言を費して、愛吉を女房の前に描き出した奴は、ここに現実した火の玉....
能面と松園さんの絵」より 著者:金剛巌
智が無くって愚鈍な者が一生懸命に努力する。他の人より何倍かの苦労と努力をしてその精励が実を結んで才智のある素質のいい人を抜いて行く。つまり愚鈍な者が努力で勝つ「....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
してくださっている限り、フィリップよ、なにを絶望することがあろう。信じ難いほどの精励ぶりを示しながら、彼はフェロオルの港における艦隊再建に采配を振った。彼の目論....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
めていたが慧鶴の背中を叩いて云った「立つ鳥は勇むのう」これは望みを持つ人間は努力精励するという褒めた言葉であって、この位でも馬翁が人を褒めた事は無し、また、その....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
を写したとかいう位であるから、その方も相当本格的な勉強だったといえるし、職務にも精励だった。けれども出世は遅々としていた。官は十四でなった侍従が、二十八で左近権....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
て、帰着する結果を想うな。報酬への期待を行為の発条とする人々の一人となるな。……精励して義務をはたせ。好かれ悪しかれ、結果と帰着とについての考えを一切逐い払え。....