精神力[語句情報] »
精神力
「精神力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精神力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
怖ろしさを覚えるのは、滝人のあくことのない執着だった。それが一方において、強烈な
精神力を築き上げてしまい、彼女には自分の外界がどう変ってゆこうが、そんな事にはて....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
研究訓練に邁進しております。 また第一次欧州大戦中に、戦争持久の原因は西洋人の
精神力の薄弱に基づくもので大和魂をもってせば即戦即決が可能であるという勇ましい議....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
二十六日 ◯異状なし。 ◯朝、常田君|漢口よりかえりて初めて来訪あり、話を聞く。
精神力と幸運にて、かぼそき方の身体の所有者たる君は助かったり。(目下、千葉県) ....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
うですとも、何しろ日本の作家達は西洋を真似るのに非常に性急です。それから、体力や
精神力に全幅的な大きさが無い。従って一部分を概念的に真似るに過ぎないんですね。」....
「海底都市」より 著者:海野十三
ん》のあたりにうようようごめている結核菌《けっかくきん》を拡大して見せさせたり、
精神力の衰弱状態を映写幕の上に波形《なみがた》で見せさせたり、そのほかいろいろな....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
をうけている市民はいない。従って、われわれほど、すぐれた防空施設を持ち、且つ防空
精神力を持った人間はどこにもいないというわけだ。つまり我々は、日本空軍のおかげで....
「怪塔王」より 著者:海野十三
がとおくなり、やがては死んでしまうおそれがあります。しかし青江三空曹は、あくまで
精神力でもって、そうなるのをくいとめています。 「ああもうすこしだ」 と、小浜....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ないし、わるい心も起らないものです。身体にも心にもよく、お金や流行ものなどより、
精神力や独立心をあたえてくれます。」 みんなは、はたらくことにきめました。よろ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
見る輪廻の一心法界を、絶対にして広大なる理智の徳を、真言を、創造を、獅子の活力と
精神力とを、自然に周遍する白象の托胎性を、ここに斉しく崇め奉る。 後記 ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
のを、最後は、世捨人のように消極的な調子で結んであるのは、なぜであろう? 業病は
精神力をこうまで蝕むものであろうか? 京野等志は、そんなことを考えながら、そこ....
「高原の太陽」より 著者:岡本かの子
げんなニヒルの仲間達に煽てられたもんですが、詰らないことです。僕の盛り上って来た
精神力でほんとうに人生を勇敢にこれからは掴み取れそうです」 翌日の夜も翌々日の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
欲と、意地悪の徒だった。――そのことごとくが、荒廃した彼の健康の最後の支柱だった
精神力を、たけだけしく何物にも屈さぬ
精神力を、挫いてしまったのである。彼は死に、....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
慧鶴に異性が眩惑するような若い肉体の香りの牽引があったとも思えない。むしろ旺盛な
精神力に慧鶴の肉体の男性的な一部分はスポイルされていたかも知れなかったのだ。一た....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、ホルモンを適当に保存する時は、ちょうど、草の尖端をつめて、幹を太らせるように、
精神力、体力を充実させ、それによって偉大な事業、絶大な忍耐、神聖な生活道程をなし....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
ていたのだ。少し前から、身体のちからは今までになく増進している。――それに伴って
精神力も。はっきり定義できないなりにしかし予感している目標へ、僕は日ごとに近寄っ....