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「精良〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

精良の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
綺麗な旅館であった。 小川君の書斎は、裏二階にあった。明窓浄几、筆硯紙墨、皆極精良、とでもいうような感じで、あまりに整頓されすぎていて、かえって小川君がこの部....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
より、海面と、海中と、海岸とで、それぞれ温度が違います、それを計るには、第一に、精良なる寒暖計というものがなければなりません、その寒暖計を適度の海中に下ろすには....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
り、それと行を共にする田山白雲は、世に珍しい豪傑の一人ですから……それに、船長は精良なる銃器を持っているし、白雲は有力なる日本刀の二本を差している。船頭二人はこ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ぱり糖は出ていません。可愛いわね。私のこの丸っこい体。その内のからくりは、案外に精良なのかもしれませんね。糖がないということは一番うれしいことです。うれしいから....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
製品の斉一《せいいつ》を計り、かつ姑息《こそく》の利を貪《むさぼ》らずして品質の精良を致さば、その成功は期して待つべきなり。 妾らここに見るあり曩日《さき》に女....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
物価の安値ということが信用を博する唯一の手段であるけれども、東京ではむしろ商品の精良ということを主としなくてはならん。地方ならばあの店は安いとの評判が立てば、一....
食道楽」より 著者:村井弦斎
味する所の砂糖もその牛乳と与《とも》に配達せしめたり。一牛乳屋がかく熱心に牛乳の精良ならんことを図りたるより自然他の牛乳屋もその競争上自家の牛乳を精良ならしむる....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
へ遊びに来て、絶えず裾野の一日を、記念させてくれるのであう。 今度の旅行には、精良な筆と絵具とを携えて、行かれた人が幾人もある。あの神秘に近い林の底の浅緑、雨....