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精通
「精通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精通の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
張しても大丈夫である。それで我々は次のようなことを歌ったかの偉大なる自然と人間の
精通者ゲーテとともに、未来は更に一層より善くなるばかりであろうという堅い希望を抱....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
でうそぶくがごとくに見えたので、いずれもいよいよ驚嘆した。冉も郭も彼が道士の道に
精通していることを初めて覚った。 こんな噂が世間に拡まっては、身の禍いになると....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
などある。現代の政治家や実業家の歌などよりは、はるかにうまい。 また兵学に
精通し、敬神家で、槍は一代に冠絶し、春日の名槍を自在に繰り、剣をよくして、備前|....
「獏鸚」より 著者:海野十三
場所だと知っていたから……」 帆村とくると、彼は江東の辺の事情に土地の誰よりも
精通していた。帝都の暗黒中心地といわれた浅草は、関東の大震災によって完全に潰滅し....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
ているのでした。山岸は法律上の知識は勿論、英語のほかにドイツ、フランスの語学にも
精通していましたから、わたしはいい人と同宿したのを喜んで、その部屋へ押しかけて行....
「『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
、かつて文学座主事の職にあり、その後東京実験劇場事務局長として演劇界内部の事情に
精通し、同時に、フランス劇紹介者としてわれわれに親しみのある原千代海君を煩わして....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
彼は数冊の書物を読んでいたし、コットン・マザーの「ニューイングランド魔術史」には
精通していたのだ。ついでながら、彼はこの著書を深く固く信じていたのである。 じ....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
)したというは二葉亭あったがためであった。 が、新らしい露西亜の文芸の研究者、
精通者、紹介者としては二葉亭は実に輝いた先駆者であったが、元来露西亜の思想なるも....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
かい半分の説を発表したに過ぎなかった。 しかるにその後間もなく、我が法制史に
精通せらるる三浦周行博士によって、高麗尺と唐尺との使用の限界を、大化の改新に置く....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
エッタと呼んでいる事は注意するの価値があろうと思う。なお念の為に北方異族の言語に
精通せらるる金田一文学士に対して、この事を照会したところが、彼らが実に自己の族を....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
では訛ってオカッピキと云っていた。いわゆる蛇の道は蛇のたとえの如く、犯人の事情に
精通しているものはやはり彼らの仲間であることから、比較的罪の軽い犯人の中の気の利....
「序に代えて」より 著者:北大路魯山人
手間で人より美味いものが食べられ、 ○物を生かす殺すの道理が分り、 ○材料の
精通から偏食を免がれ、鑑賞も深まり、 ○ものの風情に関心が高まり、 ○興味あ....
「味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
うである。本来言うならば、近来流行している栄養医学に関係ある人々が、食物と料理に
精通されるならば、試験管中に一層の命が加わり、栄養料理は美味くないなどという今日....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
ないではいられないではないか。だから、故井上馨侯のような趣味に嗜好に至らざるなく
精通した食通、料理づくりにまで通じた人であっては、他人に料理をまかしておくことが....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ものであった。後年木村荘八はこれを根岸の縁日において発見して大いに喜び、その芸に
精通し、ことに鬼婆が妊婦をさいてそのはらの子を食う人形ぶりに至っては真にせまれる....