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精霊
「精霊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
精霊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔術」より 著者:芥川竜之介
葉巻を一本取って、燐寸《マッチ》の火をうつしながら、
「確かあなたの御使いになる
精霊《せいれい》は、ジンとかいう名前でしたね。するとこれから私が拝見する魔術と言....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
、この文明の日光に照らされた東京にも、平常は夢の中にのみ跳梁《ちょうりょう》する
精霊たちの秘密な力が、時と場合とでアウエルバッハの窖《あなぐら》のような不思議を....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
ら》に水色の羽織を着た外記が門を出た。 八 箕輪のお時の家でも仏壇に
精霊棚《しょうりょうだな》を作って、茄子《なす》の牛や瓜《うり》の馬が供えられた....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が先ず声をかけた。 「ええ、三五郎ですよ。お迎い火を焚いているところへ、飛んだお
精霊《しょうりょう》さまが来ましたよ」と、彼は笑いながら会釈《えしゃく》した。 ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
こういう考えの元祖はインドの哲学者たちであったらしく、それがブラーマ(すなわち、
精霊)の伝説中に再現しているのを発見する。ブラーマは彼の観念の力によって原始の水....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
聞ゆ。) 夫人 (獅子頭とともにハタと崩折る)獅子が両眼を傷つけられました。この
精霊で活きましたものは、一人も見えなくなりました。図書様、……どこに。 図書 姫....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
らず居なくなるのでござりますが。 何とも厭な心持で、うそ寂しい、ちょうど盆のお
精霊様が絶えずそこらを歩行かっしゃりますようで、気の滅入りますことと云うては、穴....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
上も、一重敷いて、薄り、白くなりました。この景色に舞台が換って、雪の下から鴛鴦の
精霊が、鬼火をちらちらと燃しながら、すっと糶上ったようにね、お前さん……唯今の、....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
むからこの石の上へ置いたなり帰ろうと、降参に及ぶとね、犬猫が踏んでも、きれいなお
精霊が身震いをするだろう。――とにかく、お寺まで、と云って、お京さん、今度は片褄....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
様に、アノ威張った髯題目、それから、志す仏の戒名、進上から、供養の主、先祖代々の
精霊と、一個一個に書いて貰うのが例でね。 内ばかりじゃない、今でも盆にはそうだ....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
い。 「その晩も、小一按摩が、御当家へ、こッつりこッつりと入りまして、お帳場へ、
精霊棚からぶら下りましたように。――もっとももう時雨の頃で――その瓢箪頭を俯向け....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
跳びはねるのが好きらしい。 しかし、この妖術をかけられた地方につきまとう主領の
精霊で、空中の魔力の総大将とおぼしいのは、首の無い騎士の亡霊である。ある人たちの....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
読誦の声を留めて、 「お志の御|回向はの。」 「一同にどうぞ。」 「先祖代々の諸
精霊……願以此功徳無量壇波羅蜜。具足円満、平等利益――南無妙……此経難持、若暫持....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
トこの天窓の上へ、艶麗に立たれた時は、余り美麗で、神々しくッて、そこいらのものの
精霊が、影向したかと思いましたて。桜の精、柳の精というようにでございますな。しか....
「妖怪学」より 著者:井上円了
鳴るとき外に出て、みごぼうきをもて三遍はきおとすまねをすれば消ゆるという。また、
精霊祭りに用いたるみそはぎをたくわえおきて、それにてなでたるもよしといえり。 ....