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糖分
「糖分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糖分の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「刻々」より 著者:宮本百合子
の上前をはねてるじゃありませんか! きたならしくないのかねエ」 刑務所の食糧は
糖分が不足しているから、ウズラ豆の煮たのは皆がよろこぶ。ウズラ豆の日だと女監守は....
「砂糖・健忘症」より 著者:宮本百合子
、というのならば、つい先頃まで砂糖の害だけを云いたてて、科学的に国民保健上最低の
糖分の必要さえ示そうとしなかった政府と栄養専門家、医者たちの軍事的御用根性につい....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
……」 「博士、それは先生のお身体の工合ですよ。どこかどうかしていられるのです。
糖分が出ているとか、熱があるとかでしょう。私には、十分うまいですよ。やっぱりイギ....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
会をひらいたように、はでに詰め掛けている。デパートの退け刻などは疲れたからだに砂
糖分を求めてか、デパート娘があきれるほど殺到して、青い暖簾の外へ何本もの足を裸か....
「鳥料理」より 著者:堀辰雄
色彩からのみ成っている。その色はちょっとドロップスのそれに似ている。(私は一ぺん
糖分が夢にはよく利《き》くというのでドロップスをどっさり頬張《ほおば》りながら寝....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
こんなボンボン好きみたいなことを書くと、あなたは心配なさるかしら、さてはユリは
糖分過剰にならないかナと。大丈夫よ。このごろ、きのうのようなボンボンは決して決し....
「生と死との記録」より 著者:豊島与志雄
け堯は粥を食べて、朝はいつも山羊乳に食麺麭を食べていた。それから食事の間にも、砂
糖分の多い菓子は腸にいけなかったので、物を欲しがる時はいつも食麺麭をやっていた。....
「台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
は次の数顆が既に成長している。四季ともにそうなのである。製糖会社にしても、甘蔗の
糖分の稀薄な夏季は工程を休み、機械の手入れをするだけに止める。然しパパイヤは一年....
「高原の太陽」より 著者:岡本かの子
て仕舞うのですね」 それは恰度菓子造りの家の者が菓子に飽き飽きしながら、絶えず
糖分を摂取せずにはいられないようなものではなかろうか。 「菓子造りの家の者が砂糖....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
物が人の口に入れば、第一に歯の咀嚼《そしゃく》を受け、唾液にて澱粉《でんぷん》を
糖分に変化せしめられ、胃に入りて胃筋の機械的作用と胃液の化学作用を受け、それより....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
きやとあるね」中川「ウム、ジャガ芋の澱粉質《でんぷんしつ》は空気と温度とに逢うと
糖分に変ずる。砕いたジャガ芋はその面積が多く空気に触れるから甘くなるのだ。我邦で....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
第三には食物の成分を変化させて病気を癒《なお》す事です。譬《たと》えば糖尿病には
糖分を禁じて肉食を勧《すす》めるとか腎臓病《じんぞうびょう》には肉食を禁じて菜食....