糖尿[語句情報] »
糖尿
「糖尿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糖尿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
れて来たような女で、いつ見ても薄暗い奥の間にぺたりに坐り込んで針を運ばせていた。
糖尿病をわずらってお君の十六の時に死んだ。女手がなくなって、お君は早くから一人前....
「明暗」より 著者:夏目漱石
なっちまったよ。日本に生れて米の飯が食えないんだから可哀想《かわいそう》だろう」
糖尿病《とうにょうびょう》の叔父は既定の分量以外に澱粉質《でんぷんしつ》を摂取《....
「阿宝」より 著者:田中貢太郎
蓄して、他のことで孫を累わさなかった。三年して家はますます富んだが、孫はたちまち
糖尿病のような病気になって死んでしまった。阿宝は悲しんで眠りもしなければ食事も摂....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
恋愛に、初めから悲痛な恐怖を感じていたのだったが、ずっとうっちゃっておいた持病の
糖尿病が今にわかに気にかかり出した。 「目が変だ。」 彼は昨日東京駅へ行く時、....
「秋日記」より 著者:原民喜
た。……赤いジャケツを着た、はち切れそうな娘が、運搬車を押して昼食を持って来た。
糖尿試験食の皿と普通の皿と、ベッド・テーブルの上に並べられると、御馳走《ごちそう....
「美しき死の岸に」より 著者:原民喜
年の秋を回想させるのだった。……一年前の秋、彼と妻の生活は二つに切離されていた。
糖尿病を併発した妻は大学病院に入院したが、これからはじまる新しい療養生活に悲壮な....
「海浜一日」より 著者:宮本百合子
なればいいのに――もう二年だよ、来るたんびに水が出ない、水が出ないって」 母は
糖尿病であった。それ故じき癇癪《かんしゃく》が起り、腹が減り、つまり神経が絶えず....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
故血液の凝結と次にその固結をきたす。そのために肺に結核を生じ、次いで死をきたす。
糖尿病と肺病とが隣するはこのゆえである。それで、砂糖をかじらなければ君たちは万々....
「雨」より 著者:織田作之助
れてきたような女で、いつ見ても薄暗い奥の間にぺたりと坐りこんで針を運ばせていた。
糖尿病をわずらってお君の十六の時に死んだ。 女手がなくなって、お君は早くから一....
「古木」より 著者:豊島与志雄
高熱が続き、それが少し鎮まる頃には、心臓の作用が常態を失していましたし、かねての
糖尿病も悪化していました。医者は首を傾げました。 鉤の手に建てられた家屋の、一....
「謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
「水野君、君は、インシュリンが何の薬だか知っているか?」 「薬局でききましたよ。
糖尿病の新注射薬だそうです。大原は二三年前から
糖尿病にかかって居たそうですが、こ....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
かと思われます。たいていラの字の付いたものは梵語が多いのであります。 私は近頃
糖尿病を患いました、この病気には木※の木を切って皮を薬にして飲んでおりますが、非....
「甘話休題」より 著者:古川緑波
、酒を飲み出してからだって甘いものも大好き。つまり両刀使いって奴だ、だからこそ、
糖尿病という、高級な病いを何十年と続けている始末。 じゃあ、今日は一つ、甘いも....
「富士屋ホテル」より 著者:古川緑波
。今でも僕は、温いプディングなんかには目が無くて、必ずお代りをしてしまう。(わが
糖尿病に栄光あれ) そんな風だから、お菓子の二三種類位は、何でもありはしない。....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
はどうだ。君はいったい美食すぎるよ。あんなに肉ばかし食べては危険だぜ。胃癌だとか
糖尿病だとか、おしまいはきまってる。」 「そりゃ、君のところの野菜はすばらしいさ....