糠に釘[語句情報] » 糠に釘

「糠に釘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

糠に釘の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
。何もかも行きとどいた女と兄もほめた若い女の手本。いくら憎く思って見てもいわゆる糠に釘で何らの手ごたえもない。あらゆる偽善の虚栄心をくつがえして、心の底からおと....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の兆が到る処に横溢しているのに気が付いた。しかも天子様はイクラお側の者が諫めても糠に釘どころか、ウッカリ御機嫌に触れたために、冤罪で殺される忠臣が続々という有様....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
意気なお方に釣合わぬ……ン、と一ツ刎ねないと、野暮な矢の字が、とうふにかすがい、糠に釘でぐしゃりとならあね。 さすがに心得のある奴だけ、商売人にぴたりと一ツ、....
おせん」より 著者:邦枝完二
|杯食わせてあるはずだに。もっとしっかり返事をしねえ」 「かしこまりました」 「糠に釘ッてな、おめえのこった。――火のおこるまで一|服やるから、その煙草入を、こ....