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糧米
「糧米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
糧米の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
攻撃は兵気を阻喪させたに違いない。 信綱は持久の策を執る決心をして居たから、兵
糧米を充分に取寄せて諸軍に分った。二月初旬には、九州の諸大名も新手をもって来り会....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
この地に来なければ埓《らち》があかないのだ。そこに慇懃《いんぎん》を通じなければ
糧米をととのえることが出来ないのであった。
十里の道は彼らの脚では一日の行程で....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
うところに拠ると、先年かの蛮地の奥へ米を売りに行ったときに、三尺の布と、幾|升の
糧米と、一羽の赤い雄※と、一升の酒とを或る蛮人に贈って、生きながら虎に変ずるの秘....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
のである。 ○ 常知らぬ道の長路をくれぐれと如何にか行かむ
糧米は無しに 〔巻五・八八八〕 山上憶良 肥後国|益城郡に大伴君熊凝という者が....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
まち人心は恐ろしいもので慾張り出したのであります。それは官軍が彰義隊から分捕った
糧米を、その見物の連中に分配しますと、我も我もと押し迫り、そのゴタゴタ中に一俵二....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
夫に使われていたて。それをあんでも後で聞けば天狗党がやって来て佐分利の縄手で、兵
糧米の俵かついだまま軍夫を三十人からブチ斬って米持って逃げたて。その斬られた軍夫....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
夫に使われていたて。それをあんでも後で聞けば天狗党がやって来て佐分利の縄手で、兵
糧米の俵かついだまま軍夫を三十人からブチ斬って米持って逃げたて。その斬られた軍夫....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、公家の荘園の方にまで地頭という収税官を配置した。これは義経討伐のための臨時|兵
糧米徴収を名として急に設置したものらしいが、それはそのまま恒久の制度となってしま....
「三国志」より 著者:吉川英治
った。 そんな折も折。 東郡の喬瑁と、刺史|劉岱とが、またぞろ洛陽の陣中、兵
糧米の借り貸しか何かのつまらないことから喧嘩を起し、劉岱はふいに夜中、相手の陣営....
「三国志」より 著者:吉川英治
もし足下が、玄徳の後ろを攻めて、わが南陽軍に利を示すならば、予は戦後君に対して、
糧米五万石、駿馬五百匹、金銀一万両、緞子千匹を贈るであろう」 という好餌をもっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
乏に困りかけています。けれど、近頃、韓猛というものが奉行となって、各地から穀物、
糧米なんどおびただしく寄せてきました。てまえは、その兵糧を前線へ運び入れる道案内....
「三国志」より 著者:吉川英治
遽派遣されたのであった。 百万の軍旅は、いま河南の宛城(南陽)まで来て、近県の
糧米や軍需品を徴発し、いよいよ進撃に移るべく、再整備をしていた。 そこへ、荊州....
「三国志」より 著者:吉川英治
好しに、充分、同情を抱いた。それに彼は、むかし困窮していた頃、魯粛の田舎の家から
糧米三千石を借りて助けられたことがある。――それを思い出したので、共に、腕をこま....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
跡であることは疑いが無い。多くの農家には関西でゲビツ、東北でケシネギツなどという
糧米櫃があって、その中にはほぼその分量を盛る瓢または古椀などが入れてあった。この....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
寄って、三木へそれを搬入せんとしたのを断乎追いしりぞけ、そのほかの道でも、密輸の
糧米をたえず抑えている。ほとんど、水も漏らさぬほど完封してあるのに、これが敵兵に....