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「糺の森〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

糺の森の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
京に着ける夕」より 著者:夏目漱石
》しかったが、上に掛ける二枚も、下へ敷く二枚も、ことごとく蒲団なので肩のあたりへ糺の森の風がひやりひやりと吹いて来る。車に寒く、湯に寒く、果《はて》は蒲団にまで....
食魔」より 著者:岡本かの子
の枝流れに、芽出し柳の参差を盾に、姿を隠すようにして漁った。すみれ草が甘く匂う。糺の森がぼーっと霞んで見えなくなる。おや自分は泣いてるなと思って眼瞼を閉じてみる....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の頃の癖のように、加茂の水をみつめていた。ピチ、ピチ、と小魚のはねる流れの瀞に、糺の森をこしてくる初秋の風がさざ波を立てている……。 見る心は違うが、庭向うの....