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系譜
「系譜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
系譜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛妓」より 著者:岡本かの子
の雛妓がまことの娘のように思われて来た。わたくしはそれに対して、わたくしの実家の
系譜によるわたくしの名前の由来を語り、それによればお互の名前には女丈夫の筋がある....
「縮図」より 著者:徳田秋声
った。 彼女は持って来た袱紗包を釈いて、桐の箱に入った、四五尺もあろうかと思う
系譜の一巻を卓上に繰りひろげ、平家の残党として、数百年前にこの土地に居つき、爾来....
「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」より 著者:寺田寅彦
伯爵が恋敵のモーリスの化けの皮を引きはぐつもりで鹿狩りを割愛し、半日がかりで貴族
系譜の数十巻をしらみつぶしに調べ上げ、やっと目的を達したと思うと、ド・ヴァレーズ....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
て過去に日本を支配した名門である、ということの外に意味はなく、古い家柄といっても
系譜的に辿りうるというだけで、人間誰しも、たゞ系図をもたないだけで、類人猿からこ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
孫だそうだ。武家時代でも領主の権力がどうすることもできなかった根強い族長で、また
系譜を尊ぶ封建時代には領主もシャッポをぬがざるを得ぬ名門であり豪族であった。した....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
の奥、ここや秩父あたりでは一ノ宮を違うものに言い伝えられている。つまり違った神の
系譜をもつ住民が住んでいたのだろう。しかし、こッち側の一ノ宮の所在はハッキリして....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
たのですが、それを再び、栄光のうちに蘇らせようとしても何事もなし得ず、今や戦史と
系譜の覇者は、二つながらに埋もれゆこうとしているのです」 老人の悲痛な言葉が最....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
にあったというその最も生々しい原因が蘇我天皇の否定、蘇我天皇よりも現天皇の優位を
系譜的に創作する必要に発していたと見てよかろう。蘇我天皇の否定、現天皇の優位を理....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
と上代の天皇紀は、仏教の渡来まで、否、天智天皇までは古代説話とでも云うべく、その
系譜の作者側に有利のように諸国の伝説や各地の土豪の歴史
系譜などをとりいれて自家の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
それは別の形で残ったものもある。それが何々ミコトや何々天皇、何々親王の子孫という
系譜である。源氏や平家の
系譜の背景にも相当の古代にさかのぼっての日本史の謎がある....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
ャ―ロオマ系と、ビザンチン―ゴチック系との二つであろう。共にアリヤン民族の美の大
系譜である。今日の欧米諸民族の美の源泉は悉く此の二系統にその母体を持つ。欧洲に於....
「古事記」より 著者:武田祐吉
る。 祭祀 鎭火祭 道饗祭 身禊 風神祭 誓約 天の岩戸 祓 收穫の神の
系譜 新嘗祭 神宮神社 草薙の大刀 須賀の宮 御諸山の神 出雲大社 伊勢の神宮....
「古事記」より 著者:太安万侶
仰せになり、名をイナダの宮主《みやぬし》スガノヤツミミの神とおつけになりました。
系譜 ――スサノヲの命の
系譜を説き、大國主の神に結びつけている。このうち、オ....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
仲哀)天皇のころまでのは、すべて歴史的事実の記録とは考えられぬ。ただ歴代の天皇の
系譜については、ほぼ三世紀のころであろうと思われるスシン(崇神)天皇から後は、歴....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
が何人にも明かに知られているからである。『古事記』や『日本紀』に見えている諸家の
系譜には朝廷の貴族や地方の豪族の祖先やが、神代の神や後の皇族であるように記されて....