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「糾す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

糾すの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
愈※本事件を複雑にし有名にしたので、他日支倉が寝返りを打って、その為事件がかく紛糾すると予期していなかった庄司署長や神楽坂署員にとっては厄介千万な事だった。 ....
運命」より 著者:幸田露伴
僧を得て之を京師に送り、飛章して以聞す。帝及び程済も京に至るの数に在り。御史僧を糾すに及びて、僧曰く、年九十余、今たゞ祖父の陵の旁に葬られんことを思うのみと。御....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
終には動かすべからざる疑問となってしまったのである。 疑い出して見ると、事は紛糾するばかりである。どこにも、決定を与えるべき証拠がない。ああだろう、こうだろう....
映画の語る現実」より 著者:宮本百合子
に現実の仮借なさを描いていて、王龍は蓮英を追っぱらおうなどせず阿蘭は依然として紛糾する家庭の中で王龍に先立たれて了うのである。 「大地」の監督に当ったシドニー・....
新しい船出」より 著者:宮本百合子
、女の心の成長のために避けがたい必要ではなかろうか。 これからのいよいよ錯雑紛糾する歴史の波の間に生き、そこで成長してゆくために、女は、従来いい意味での女らし....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
に口を開くと「或いはそうかも知れません」と悄然と言って、「然し、その嘘は事件が紛糾するのを怖れて口にした迄のものです。何故となれば、私のした事と今度の事とは全く....
正義」より 著者:浜尾四郎
だよ。あれが縊死だとかいうものになるとわりによく判ることもあるけれども、やはり紛糾する事はあの小笛事件でもよく判る。要するに僕は証拠不十分だと考える。のみならず....