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「糾合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

糾合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
英雄の器」より 著者:芥川竜之介
を天にかずける――天こそいい迷惑です。それも烏江《うこう》を渡って、江東の健児を糾合《きゅうごう》して、再び中原《ちゅうげん》の鹿を争った後でなら、仕方がないで....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
燕石の家に滞在していたとき、二、三度面会して以来、勤王の志を懐き、ひそかに同志を糾合していた。しかし元来が親藩であったし、因循姑息の藩士が多かったから、尊王撰夷....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
に切迫した時局を知ったなら、彼は立ち処に故山に帰り、揚子江と銭塘口との下流一帯を糾合して、一千年前の呉の王国を興したことだろう。それは中国の心臓を漢青年に握られ....
わが町」より 著者:織田作之助
味な恰好で上陸した姿を見て、白人や比律賓人は何かぎょっとし、比人労働組合は同志を糾合して排斥運動をはじめ、英字新聞も日清戦争の勇士が比律賓占領に上陸したと書き立....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
語り伝えられた。 然るに無力でありながら陰謀好きの将軍義昭は、近畿を廻る諸侯を糾合して、信長を排撃せんとした。その主力は、越前の朝倉である。 信長は、朝倉退....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
の登場を待って居た。 そこへ現れたのが、楠正行である。彼は近畿に残存する楠党を糾合し、亡父の遺訓に基いてその活動を開始したのである。 元来楠党は山地戦に巧み....
近時政論考」より 著者:陸羯南
と言わん。今のベルリン駐※公使なる西園寺侯は新たに仏国より帰りて、二、三の同志を糾合し、たとえ暫時なりとも『東洋自由新聞』を発行せしこと、および今の兆民居士、中....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
していた侍従中山|忠光は官位を朝廷に返上し、長州に脱走して毛利真斎と称し、志士を糾合して鳳輦を途中に奪い奉る計画があるというような、そんな風説も伝わったとある。....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
なる。 それやこれやで家の中ばかりの芝居は面白くなくなった、そこで手塚は同志を糾合して少年劇をやろうと考えた。幸いなことにろばの父は製粉工場の番人である、この....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
ならぬ。頼みというのはここのことでござる。貴殿の勝れた才覚をもってこれらの者共を糾合して、事を起こしては下さるまいか」 つまり私に徳川幕府の細作になれと云われ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
院が御譲位になると、急に和歌についての中心が生れるのであって、新古今時代の歌人を糾合されたのは、全く院のお力であることが判るのである。それまでのところでは、御子....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
ンス・ユニオンの幹事をしていましてな、丁稚、小僧、番頭、近頃死んで来る腰弁連中を糾合して青鬼赤鬼の圧政に反対しているのです。まず地獄の沙汰も金次第と言われている....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
現するには池田内閣では無理であります。それは、社会党を中心として良識ある政治家を糾合した、護憲、民主、中立政権にしてはじめて実行しうると思います。 諸君の積極的支持を切望します。 ――おわり――....
わが町」より 著者:織田作之助
味な恰好で上陸した姿を見て、白人や比律賓人は何かぎょっとし、比人労働組合は同志を糾合して排斥運動をはじめ、英字新聞も書きたてた。 それを知ってか知らずにか、百....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
墺国の外交は着々成功し露、スウェーデン、索(ザクセン)、巴等の諸邦をその傘下に糾合し得たるに対し、大王は英国と近接した。 また大王は墺国のシュレージエン回復....