紅をさす[語句情報] »
紅をさす
「紅をさす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紅をさすの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街」より 著者:宮本百合子
黒い、黒い眼のキラキラした痩せぎすの彼女にとって、マダム・ブーキンというのは頬に
紅をさすのと同じに、一つの趣味に過ぎないのだろう。ジェルテルスキーは、蒲田でこの....
「旅愁」より 著者:横光利一
の代りに頭が割れそうだった。痛い痛い。」
いつも巴里祭の話になると、顔中ぽっと
紅をさす塩野の癖がまた出かかったと思うと、突然彼は話を換え急に馴れ馴れしい、一種....
「小公女」より 著者:菊池寛
でした。皆にとりまかれて自分でつくったお話をする時、セエラの緑色の眼は輝き、頬は
紅をさすのでした。彼女は話しているうちに知らず識らず物語にふさわしい声色や身振を....