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「紅匂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紅匂の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
紅にささべり彩る日の出が霧を染めて登って来るのであった。 比叡尾の山のあけぼのに紅匂う花がすみ と私たちは声を揃えて校歌を唱う。 神秘の狭霧はなかなか晴れよ....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
羽織なしの引かけ帯、ゆるやかな袷の着こなしが、いまの身じろぎで、片前下りに友染の紅匂いこぼれて、水色縮緬の扱帯の端、ややずり下った風情さえ、杖には似合わないだけ....