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紅血
「紅血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紅血の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
しつづけたトルストイの心ほど傷ましいものはない。彼の※は余人の真実よりもはるかに
紅血を滴らしている。
二つの悲劇
ストリントベリイの生涯の悲劇は「観....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
。公子剣を軽く取る。)終生を盟おう。手を出せ。(手首を取って刃を腕に引く、一線の
紅血、玉盞に滴る。公子返す切尖に自から腕を引く、紫の血、玉盞に滴る。)飲め、呑も....
「運命」より 著者:幸田露伴
所以のもの、栄名厚利の為にあらざるが如し。而も名利の為にせずんば、何を苦んでか、
紅血を民人に流さしめて、白帽を藩王に戴かしめしぞ。道衍と建文帝と、深仇宿怨あるに....
「人生案内」より 著者:坂口安吾
悩みであるが、投書家の見識をもってすれば確かにくだらぬ悩みであるから仕方がない。
紅血や熱涙したたるような大物でなければならないものだ。 「なア、お竹。物は相談だ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
藤夫人の手にすがりて半ば起き上がり、生命を縮むるせきとともに、肺を絞って一|盞の
紅血を吐きつ。※々として臥床の上に倒れぬ。 医とともに、皆入りぬ。 医師は騒....