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紅裙
「紅裙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紅裙の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ろで、立向って赴く会場が河岸の富士見楼で、それ、よくこの頃新聞にかくではないか、
紅裙さ。給仕の
紅裙が飯田町だろう。炭屋、薪屋、石炭揚場の間から蹴出しを飜して顕わ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
竹枝」をうたいました―― 楼々姉妹、去つて花を看《み》る 閙殺《だうさつ》す、
紅裙《こうくん》六幅の霞 怪しまず、風姿の春さらに好きを 媚山明水小京華 暖は城....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
牡丹燈をかかげてさきに立ち、ひとりの女を案内して来た。女は年のころ十七、八で翠袖
紅裙の衣を着て、いかにも柔婉な姿で、西をさして徐かに過ぎ去った。 喬生は月のひ....
「名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
広小路界隈にあるといつてよい。そこにはかの『なも』『えも』のなまりを売り物にする
紅裙たちが、縦横にうごめき始めるからである。盛栄連、浪越連、廓連、睦連、昨今、税....
「向嶋」より 著者:永井荷風
家 ※《つつみ》を背《せ》にして空《むな》しく鎖《とざ》す葛西《かさい》の家
紅裙翠黛人終老
紅裙翠黛《こうくんすいたい》 人《ひと》は終《つい》に老《....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
つの牡丹の花の飾をした燈籠を持たして怪しい女が出て来たが、その女は年の比十七八の
紅裙翠袖の美人で、月の光にすかしてみると韶顔稚歯の国色であるから、喬生は神魂瓢蕩....
「夏日小味」より 著者:北大路魯山人
どうやら眼の覚めて、用意の控えの座敷に直ったとき、にこにこ、ぞろぞろ這入ってきた
紅裙さんたちの年頭が言う、 「お早うさん……」 の次は、直ちに、 「今朝、なん....