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紊れる
「紊れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紊れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
を降ろして眺めた。端正な重みの石の冷たさが掌へ滲み停って来る底に、まだ落ちつかず
紊れるものの陰影を感じ、彼はそれも背後にいる千鶴子の体への騒ぎだと気附くと、微塵....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
に、わざわざ記録に上ぼす程の事が起らなんだのでありましょう。実際は、国司の政治が
紊れるに従って、蝦夷の方はかえって勢力を恢復し、これまで立派に日本の国家に属し、....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
国皇帝は英国の貴婦人を皇妃に貰うて以来、英国と非常に親密になって居るために清国が
紊れるのであるという風説がチベットに流布して居るのみならず、政府の内にもそういう....
「三国志」より 著者:吉川英治
ら、左右を護り、歩々|粛々、通るならば、たとえ千里を還るも、軍中常の如く、少しも
紊れることはあるまい」 と云いのこした。 さらに、退路と退陣の法を授け、語を....