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納受
「納受〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
納受の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
野小町は神泉苑《しんせんえん》で雨を祈った。自分に誠の心があらば神も仏もかならず
納受《のうじゅ》させらるるに相違ないと彼女は言った。なるほどそんな道理もあろうと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
消滅せしむ。この縁を以て九億銭の償金代りに、この三物を出し、月支国王大いに喜んで
納受したそうだ。これは実に辻褄の合わぬ噺《はなし》で、いわゆる慈心鶏が一切の怨敵....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
る。 ――有験の高僧貴僧百人、神泉苑の池にて、仁王経を講じ奉らば、八大竜王も慈現
納受たれ給うべし、と申しければ、百人の高僧貴僧を請じ、仁王経を講ぜられしかども、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
々《くさぐさ》のそなへ物高成《ものたかな》して神祈《かむほぎ》に祈ぎ給へば、はや
納受《きこしめ》して、禍事咎祟《あしきこととがたた》りはあらじものをと、祓ひ給ひ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ナガラ御旗本デ身分モ尊シ、ソノオレガ一心ヲ誠ニシテ寄セタラ、神ハ速《すみや》カニ
納受ガ有ロト思ウ故ニ云ウノダ、南平ニ聞クニ、オノシガ出過ギタコトヲイウトハ失礼ダ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ア人に取っては、わが国王こそ毘沙門の正統で、現にその使物が生身でわれわれの供物を
納受しましますという信念を堅め、中央アジアの文化を高むるに大いに力あった事と惟《....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
まで仏教を修行することが出来たのである。この国の仏教守護の神々も我が誠心の願望を
納受|在して、ここに止まって仏道を修行することを許されて居るのである。
しから....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ていた黄金づくりの太刀を海中に投じて、龍神に祈念をこめたところ、彼の忠烈を龍神も
納受ましまし、 その夜の月の入る方へ、 前々、干る事もなかりし稲村ヶ崎 俄に二十....