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「納品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

納品の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
被服も随分扱ったが、女の洋服屋ってのは、ついぞ見たことがないね」 ちょいちょい納品《おさめもの》を持って行くうちに、直《じき》に昵近《ちかづき》になった被服廠....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
位である。 つまり、紀代子は卒業の、即ち結婚の日が迫って来たのだった。正式の結納品が部屋に飾られたのを見た途端、紀代子はまるであっさりと心が変ってしまった。も....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
。いよいよ継母おまんも例の生家へ世話しようとしたお粂の縁談を断念し、残念ながら結納品をお返し申すとの手紙を添え、染め物も人に持たせてやって、稲葉家との交渉を打ち....
あの顔」より 著者:林不忘
り仰いで迎えた眼に、やわらかい媚びがあった。 「どうなさいました。」 「江島屋の納品が片づかねえので、やきもきさせられる。」 「まあ、一服なすってからのことにな....
旅愁」より 著者:横光利一
の勢いに巻きこまれて、塩野の縁談まで一緒に押し進められている形勢があった。 結納品のことなどは、矢代は母と相談の結果、東野に一任することとした。千鶴子の家の方....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
鞋(ラプチ)をぬぎすてはしなかった。密造酒をつくることも、仲介人《なこうど》が結納品のかけ合をやる婚礼もすぐには絶えなかった。 昔からの民謡を、ピオニェールも....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
氾濫いたしましたが、三四種に統合され、三共が一手でこしらえ、そして其は主として軍納品となる由。咲があっちで何か手に入るらしく申しますからたのみましょう。それまで....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
思われる。この事が単に私用的の仕事で、馬を彫るということならばとにかく、宮内省献納品で、主題は楠公、馬の大きさは前申した通りの大作、これほどのものを作るのである....
三国志」より 著者:吉川英治
は、邪宗門のあくどい彩で塗りつぶされ、廟門には豚、鶏、織物、砂金、茶、あらゆる奉納品が山と積まれ、五斗入り袋は、十倉の棟にいっぱいになる。 こうして、邪教の猖....