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納戸役
「納戸役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
納戸役の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
せられた。本庄を名のったのもそのときからである。四月二十六日に切腹した。伊藤は奥
納戸役《おくおなんどやく》を勤めた切米取りである。四月二十六日に切腹した。介錯は....
「名君忠之」より 著者:夢野久作
。 「五十五万石の中にこれ以上の知恵の出るところは無いからのう」 「吾々如きがお
納戸役ではのう」 「今の塙代与九郎は隠居で御座ったの」 と尾藤内記は突然に話題....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
云え木綿もので、差図に任せお次まで罷り出で控えて居ります。外村惣江と申すお附頭お
納戸役川添富彌、山田金吾という者、其の外御小姓が二人居ります。侍分の子で十三四歳....
「稲生播磨守」より 著者:林不忘
眼前にちらついて――。 森 藩中第一の美女、お加世どのだからなあ。じつは、あのお
納戸役|吾孫子《あびこ》殿の娘御お加世どのは、誰の手に落ちるかと、われわれ一統、....
「元禄十三年」より 著者:林不忘
知っていて、なぜやらぬ。」 「殿様の御気性《ごきしょう》を御存じでしょう――。」
納戸役の北が、腕組みをして溜息を吐いた。 十寸見が、乗り出した。 「立花様のほ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
なくて、翌年四月十三日に亡くなった。次に寛政三年六月四日に、寄合戸田政五郎家来|
納戸役金七両十二人扶持|川崎丈助の女を迎えたが、これは四年二月に逸という女を生ん....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
ざりますからマクスを眞葛周玄という医者にして、チャーレを千島禮三という金森家の御
納戸役にいたし、巴里の都が江戸の世界、カライの港が相州浦賀で、倫敦が上総の天神山....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
じゃ、よきにはからえ」
つぶやくようにいったきり、だまりこんでしまった。
お
納戸役が御膳部《おたて》へ、朝飯のお風味に出かけていったのち、毒味がすんで、お膳....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
野伝之丞
遠方目付 村田平内左衛門
宗門方書役 肱岡五郎太
小
納戸役 伊集院中二
兵具方目付 相良市郎兵衛
同人 弟 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、称していた。木村助九郎は、馬廻りであったが、これも上手だった。村田|与三は、
納戸役であるが、しかし、今は肥後へ行っている柳生家の嫡孫|兵庫とは、好敵手だとい....