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紐線
「紐線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紐線の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
察自動車を呼ぼうとし、熊城が受話器を取り上げた時だった。法水は何と思ったか、その
紐線に続いている、壁の|差込みをポンと引き抜いて、それを伸子の掌の上に置いた。そ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ベルがけたたましく鳴りひびいた。帆村は手をのばして、卓上から電話機につづいている
紐線をずるずると引っ張りだし、そのはしを耳の穴に近づけた。
紐線の端には、線とおな....
「火星探険」より 著者:海野十三
なっていなければならない。いわゆる電熱服である。 普通の電熱服は服についている
紐線の端のプラグを、艇内の配電線のコンセントへさしこめば、それで電流が通って服が....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
ついた。真空管はキャビネットの中で光っている。彼は揚げ蓋をひいて、その中から長い
紐線のついたマイクをとりだし、口のところへ持っていった。 「ハア、こっちは繋留気....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
間のことだから細々とした機械がギッシリ詰っていて、その間を赤青黄紫と色とりどりの
紐線が縦横無尽に引張りまわされているのであった。なんという複雑な構造だろう。竹田....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
然たる勇姿だ。 「――大日本帝国、ばんざーい」 その声が終るが早いか、電話機は
紐線もろともぷつりとひきちぎられた。川上が力まかせにひきちぎったのだ。彼の腕がぶ....