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純種
「純種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
純種の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤外線男」より 著者:海野十三
!」彼女は仰山に臂を曲げ腰をゆがめてカラカラと笑った。「これでも日本人としては、
純種ですわヨ」 「
純種か! イヤ僕は、君があまりにデカイもので、もしやと思ったん....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
蘇)のタネ、エゴマ(荏)のタネと俗に呼んでいるものはじつは純然たる種子ではなく、
純種子を含んだ果実である。植物学者はそんなことは朝飯前に知っているが、普通の人々....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
には見せぬとあるが余は幾度も見た。ある知人いわく、猫の屍は毎々《つねづね》見るが
純種の日本犬の死体は人に見せぬと。 前出ハヌマン猴王の素性について異説あり、羅....
「犬のはじまり」より 著者:宮本百合子
に困ることを知ってその心持は倍した。然し、貧学者の生活で住む家は小さいから、到底
純種の犬を、品よく飼うことなどは出来ない。切角飼うのに犬にも不自由をさせ、此方も....
「雑沓」より 著者:宮本百合子
年経た欅、樫、杉の大木が鬱蒼と茂り、石垣の上に黒板塀、太い門柱には改良蚕種販売、
純種鶏飼養販売などの看板の出た川越街道へ合するのであった。 この街道の古風な、....