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「紙芝居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紙芝居の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さいアルバム」より 著者:太宰治
白くもないだろうけれど見てやって下さい。 一つ、説明してあげましょうか。下手な紙芝居みたいになるかも知れませんが、笑わずに、まあ聞き給え。 あまり古い写真は....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、八畳では英と養母とに昌彦も加わって、話に花が咲いているらしい。私はこれから募兵紙芝居の執筆にかかろうかと思いながらコタツのぬくもりに少しとろとろしかかっている....
わが町」より 著者:織田作之助
前に河童路地を夜逃げしていた。トーキーが出来てから、弁士では食って行けず、暫らく紙芝居などやっていたが、それもすたれて、貧乏たらしくごろごろしていたが、ある日忽....
光と風と夢」より 著者:中島敦
サモア語だ。之を作品中の島の名前に使うつもり。未だ書かない作品中の色々な場面が、紙芝居の絵のように次から次へと現れて来て仕方がない。非常に良い叙事詩になるかも知....
探偵小説漫想」より 著者:夢野久作
の近代的感覚が探偵小説の独特の生命であると思って、私は心から歓喜しつつ吸入する。紙芝居式の謎々小説よ。呪われて在れ。 ◇ 性格描写無用を叫ぶ者が....
火事教育」より 著者:寺田寅彦
の縁は黒くなって、そうして平気で揚々と引き上げて行くところで「おしまい」である。紙芝居にしても悪くはなさそうである。それはとにかく、これだけの、小さな小さな「火....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
へ飛び出すなんて、莫迦も休み休み言えよ。こっちは忙しいのだから、そんな面白い話は紙芝居のおじさんに話をしてやれよ」 「どうして警察のくせに、この大事件を信じて手....
白い壁」より 著者:本庄陸男
ちまうしよ。しかし何だぞ、眼鏡なんてしゃら臭くって掛けられるもんじゃねえからな」紙芝居の拍子木がカチカチひびきわたって、ろじ裏から子供たちがぞろぞろ集まってきた....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
て、百貨店の大売出しの広告文字がぶらさがっていた。とぼとぼ河堀口へ帰って行く道、紙芝居屋が、自転車の前に子供を集めているのを見ると、ふと立ち停って、ぼんやり聴い....
金狼」より 著者:久生十蘭
ら、風呂敷包《フチコビツツ》み……、風呂敷包みを抱えた女学校の先生がひとり……。紙芝居のチョンチョン……。子供が三人……。それだけ」 「路地の入口には?」 「だ....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
上からビラを撒きながら、長田幹彦先生の出世作「旅役者」で、作者が北海道を漂泊中、紙芝居の群れに入って町廻りをしたひとこまを哀しく嬉しく思い出していた。この時不動....
抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
うこともやっておれなくなったら、私は私にもできる軽い労働をさがす。それもなければ紙芝居屋になる。紙芝居なら私にもかなり巧みにやれる自信がある。そして休みの日や夜....
夏の晩方あった話」より 著者:小川未明
「おじさん、こんど、あめ屋さんになったの。」 正ちゃんは、顔なじみの紙芝居のおじさんが、きょうは、あめのはいった箱をかついできたので、目をまるくしま....
左ぎっちょの正ちゃん」より 著者:小川未明
るのでゆくことができませんでした。 そのつぎには、カチ、カチと拍子木を鳴らして紙芝居が、原っぱへ屋台をおろしたのです。 たくさん子供たちが、わいわいと集まっ....
簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
は、本統の意味での科学教育を阻害するのではないかとも思われるのである。 いつか紙芝居を利用して児童の教育をやろうとしている会の人が来て、何か案はないかという話....